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「一億総活躍社会」って何?どんなことが提案されてるの?

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先日、
“第2回「ニッポン一億総活躍プラン」フォローアップ
会合が開かれた”というニュースが目に付き読み進めると、
“「在職老齢年金制度」の廃止を含めた見直し”の文字が。

「在職老齢年金制度」って何?
という方も多いと思いますので、
どのようなものか簡単に説明させていただくのとあわせて、
「一億総活躍社会」がどんなものなのか?
みていきましょう

在職老齢年金とは

給与と年金の合計額が一定の基準を上回ると、
厚生年金の一部か全部の給付を停止する制度。
「年金がカットされるなら働くのをやめよう」と
勤労意欲をそぐことになりかねない
ため、
制度廃止を視野に入れています。

そのほか、会合で話し合われたことは?

・国民年金を最低保障年金という形から
住宅提供などの現物給付システムへ制度変更を検討
・介護予防、生活習慣病の発症や重症化を予防
・「認知症対策基本法」「健康寿命推進・社会参加促進基本法」の検討
・全国どこにいても「がんゲノム医療」を受けられる体制の構築
・環境に配慮した取り組みをする企業に
積極的に投資を行う「ESG」投資への転換

国民年金を住宅提供などの現物給付に変更という話は、
国民年金が給付額を自動調整する「マクロ経済スライド」により
徐々に抑制されることを踏まえて検討されています。

そもそも「一億総活躍社会」とは

安倍総理は、
「希望を生み出す強い経済」
「夢をつむぐ子育て支援」
「安心につながる社会保障」
「新・三本の矢」の実現を目的とし、
我が国の構造的な問題である
少子高齢化に真正面から挑む”
と表明しています。

ちなみに「旧・三本の矢」は、
「大胆な金融政策」
「機動的な財政政策」
「投資を喚起する成長戦略」の3つ。

「新・三本の矢」具体的には?

「アベノミクスの第2ステージ」として、
2015年に発表された「新・三本の矢」
具体的に掲げた目標は、

「希望を生み出す強い経済」
=「戦後最大の名目GDP600兆円」
「働き方改革」による生産性の向上と労働力の確保
地方創生

「夢を紡ぐ子育て支援」
=「希望出生率1.8」

結婚や出産の希望を叶える社会
安心して子供を産み育てることができる社会の創成

「安心につながる社会保障」
=「介護離職ゼロ」

・介護離職者が年間10万人を超えている中、
東京オリンピックが開催される2020年には、
団塊世代が70歳を超える。
団塊ジュニア世代の大量離職を防ぐため、
介護をしながら仕事を続けることができる制度を整備

一億総活躍社会の実現に向けて

2017年「一億総活躍推進室」の発足後は、
「一億総活躍国民会議」、「意見交換会」、
「総理と20代若者との懇談会」、
「総理と介護を行っている方との懇談会」、
「パートタイムや契約社員で働く方との懇談会」など
様々な会が開かれています。

老後も安心した暮らしを送るために
お金や貯蓄のことを考えるようになると、
「円高」「円安」などの市場の動き、世界の経済環境、
政治状況と、世の中のことに関心がでてくるかと思います。
これらのことがリンクしていることが分かってくると、
知ることが面白くなってくると思うので、
気になるニュースはまたコラムでお伝えしたいと思います

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