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Column

お役立ちコラム

「令和」目前に考える、「バブル世代」と「バブルを知らない世代」の金銭感覚

こんにちは、スタッフの下村です。
新元号「令和」が発表され、あっという間に2週間経ちました。池上彰さんが昭和と平成を比べながら日本経済の変遷を解説する特番が放映されるなど、“令和フィーバー”はまだまだ続きそうです。

そんな時代の移り変わりの真っただ中で感じるのが、世代感覚の違い。先述の池上さんの番組でも「バブル崩壊の原因」を解説する中で、「バブル世代」への街頭インタビューが流れ、「バブルを知らない世代」との違いで盛り上がっていました。私が仕事を通して知った「バブル世代」と「バブルを知らない世代」の金銭感覚の違いに受けた衝撃も大きかったので、この機会にちょっと語らせてください。

きっかけはお客様

氷河期世代とゆとり世代の間、プレッシャー世代になる私は、20代のうちから老後を不安視していたので、「老後のために貯蓄する」のは当たり前くらいに思っていました。さらに言うと、「貯蓄も、預貯金だけでは厳しいと資産運用の必要性も感じています。

ですから、相談にお越しくださるお客様で「バブル世代」になる方から、定年を目前に貯蓄が必要と感じていても、そして差し迫る老後に向けて資産運用を始めたほうがよい現状を知っても、「貯蓄する余裕がない(貯蓄のために今の楽しみを削ることはできない)」「資産運用は怖い」といったお声を少なからずいただくことに衝撃を受けました。

一方で、30代~40代のお客様は、「老後のために貯蓄する」意識が高く、資産運用についても抵抗が少ない傾向にあります。こう言うと「バブル世代」は貯蓄意識が低いと思われるかもしれませんが、「バブル世代」でも貯蓄への意識が高い方もいらっしゃり、二極化が激しいなと感じています。

「バブル世代」「氷河期世代」「ゆとり世代」…各世代の特徴

こうした世代間の金銭感覚の違いは、世代ごとの時代背景に起因するのでしょう。それぞれの違いを多くの方が肌で感じていると思いますが、改めて見てみましょう。

バブル世代

現在50代前半のバブル世代。企業が不動産や事業開発に資金を注ぎ込み、日本中が好景気に沸きました。企業が規模拡大を目指して大量採用を行い、空前の売り手市場を形成した1980年代後半から1990年代初頭に就職。大卒の5割以上が一部上場企業に入ったと言われており、多くの若者が請われて入社した時代です。

バブルの想い出話で盛り上がるのが「羽振りの良さ」。「ディスコ、クラブで連日夜通し踊り狂っていた」「タクシーをつかまえるのに万札を窓からねじ込む」など昔を懐かしむバブル世代に、驚くやら羨ましいやら様々な反応を見せる若者たちといった構図はもはやおなじみです。

氷河期世代(団塊ジュニア)

バブル崩壊後に登場する氷河期世代は、現在40歳前後と働き盛り。バブル崩壊後のおよそ10年間に社会人になったことから「ロストジェネレーション世代(失われた世代)」とも呼ばれます。厳しい受験地獄をくぐり抜けて大学に入学しても、深刻な不況下で採用人数がグンと減ったため、今も賃金、処遇ともに不遇なままであったり、非正規雇用労働者が多かったりするのもこの世代の特徴です。また、女性の進出が一段と進んで共働き世帯が一気に増えた世代でもあります。

プレッシャー世代

氷河期世代とゆとり世代のちょうど間、現在30代前半のプレッシャー世代。リストラやフリーターなど経済的な不安を象徴する言葉の流行、地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災、アメリカの同時多発テロといった災害の多発、ネットをはじめとするコミュニケーションツールの発達と、経済や政治、生活に大きな変化が起こりました。そうした激動の時代を生きる、プレッシャーに耐えてきた世代と言われています。

ゆとり世代

「ゆとり教育」と呼ばれる2002年~2010年に施行された学習指導要領に沿った教育を受けた世代で、現在30代手前。仕事は、地位や年収という外的なものより、自分自身が充実することを重視し、ワークライフバランスを大切にする傾向にあります。仕事中心だった上の世代からは違和感を持って語られることも多い世代。

さとり世代

現在20代半ば以下の若者をさとり世代と呼びます。その大きな特徴は「欲がない」こと。
「バブル特有の贅沢」を生まれつき知らないため、上の世代から「貪欲さに欠ける」と見られることも。恋人を欲しがらない、車を欲しがらない、結婚をしたがらない、旅行に行かないなど、贅沢をしたがらずなによりも「安定」を望む意識が強くあります。

「バブル世代」と「バブルを知らない世代」の違い

金銭感覚の違い

やはり際立って感じるのは金銭感覚の違い。お客様は「バブル世代」も「バブルを知らない世代」も、「老後に不安あり」と一様に頷かれるのですが、その深度が違うなと感じています。「バブル特有の贅沢」を経験していると、財布のひもを締める必要性を感じても、贅沢を控えることはなかなか難しいようで、「まぁなんとかなる」と楽観視して解決を先延ばしにしてしまう方がちらほらいらっしゃいます。一方で「バブルを知らない世代」は、日本の好景気を知らないまま大人になっているので、老後の見通しもシビアに考えて、「今からできるだけのことをして備えておきたい」という意識を強く持たれています。

夫婦関係の違い

ご夫婦でいらっしゃるお客様は若い方ほど、普段から話し合いをよくされている印象があります。また、共働きのご夫婦が多いからか、マネープランを立てることに積極的で、主体性のある女性がたくさんいらっしゃいます。

ご夫婦でマネープランを立てるとき、超えなければならないハードルがあります。それは「意見の相違」。弊社の場合、女性限定のマネーセミナーを開催しているので、初回のご相談は奥様お一人でいらっしゃることが多く、ご帰宅後「夫に話してもあまりピンときてなかった」という方も。プロ(FP)が考えたマネープランを奥様お一人で説明されるのは難しいこともあると思いますので、ご主人様にも足を運んでいただけたらFPから説明させていただくのですが、それも叶わず諦めてしまわれることもあります。そうしたケースは、定年を間近に控えた専業主婦の奥様によく見られるので、ここにも時代の違いが影響しているのかもしれません。

夫婦の在り方についてはこちらのコラム『11月22日「いい夫婦の日」に考える、いい夫婦ってどんな夫婦?』もご覧ください

まとめ

FPの仕事は様々な世代のお客様の価値観や考え方にたくさん触れることができるので、世代による感覚の違いを感じる機会が増えましたが、それまでも親であったり上司であったり、違いに驚くことがあったなぁとコラムを書いていて思い出しました。皆さんはいかがでしょうか。

安倍首相が「令和」発表の記者会見で「急速な少子高齢化が進み、世界がものすごいスピードで変化をしていく中で、変わるべきは変わっていかなければなりません。」と述べていましたが、マネープランを考えるうえでも、時代の移り変わりに合わせて柔軟に思考を変えていくことが早急に求められていると痛感しています。

少子高齢化についてはこちらのコラムもどうぞ
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