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記事監修

神戸の独立系FPオフィス代表今村 浩二(上級ファイナンシャルプランナー CFP)

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【ゼロからはじめる投資信託vol.3】投資信託の運用方法・選び方について

編集スタッフ 谷(ファイナンシャルプランナー)

この投資信託についてのコラムも3回目となりました。
これまで読んでいただいたのであれば、投資信託というもののカタチがみえてきたのではないでしょうか?
実感がなくても、これまでの内容を読み進めていれば、おおよその概要は既に身に付いていますのでご安心ください!
今回は、投資信託における運用方法についての話と、その選び方について触れたいと思います。

★前回までのお話★
【ゼロからはじめる投資信託vol.1】投資信託ってどういうもの?
【ゼロからはじめる投資信託vol.2】投資信託の儲けや損はこうやって決まる

投資信託の運用方法には2種類ある

投資信託の運用方法を大きく分けると、「パッシブ運用」と「アクティブ運用」の2つに分かれています。

「パッシブ運用」とは、まとまった市場全体の動きを反映するように運用する方法です。
パッシブ運用を取り入れた代表的な商品は「インデックスファンド」となります。
例えば、日本株では、東京証券取引所第一部に上場する約2,000もの企業の株価をまとめた基準となる値と同じように動くことを目指しています。
日本株以外にも、先進国の株価に連動したものや、新興国株式に連動したものもあります。
それぞれ特定の基準と連動して動くようなカタチとなっているため、値動きを把握しやすいというのも特徴といえます。

一方、もうひとつの「アクティブ運用」は、インデックスファンドとは違って、「基準値にとらわれない」「基準値にこだわらない」もしくは「勝ちに行く」といった独自の運用を行っているといえます。
アクティブ運用をスタイルとしている「アクティブファンド」の場合、投資信託の中身となる会社は、それぞれ商品ごとに一定の基準を設けて選びます。
選ぶ基準は、商品によって様々で、30~50社程度に絞って投資する商品もあれば、たくさんの会社に投資する商品もあります。
規模の大きい会社を対象にしているものもあれば、規模の小さい会社に投資している商品もあります。
積極的に値上がりを狙う商品もあれば、値動きを抑えた安定的な運用を目指すものもあります。
つまり「アクティブファンド」は商品によって特徴が大きく異なります。
銘柄の選択や入れ替えの手間がかかるため、一般的にインデックスファンドと比べると手数料が高くなる傾向があります。

インデックスファンドとアクティブファンド、それぞれの選び方にうつる前に、次の章では投資信託を知る上で大切な3つの資料について触れておきたいと思います。

投資信託を知る上で大切な3つの資料

投資信託を知る上で大切な資料は、「目論見書」「月次レポート」「運用報告書」の3点です。

「目論見書」は運用会社が作成して、自社で運用する投資信託の中身を説明したいわば取扱説明書のようなものにあたります。
目論見書には、投資信託を購入するときに必ず読まなくてはいけない「交付目論見書」と、投資家から任意で請求があった時に発行される「請求目論見書」の2種類があります。
どこの何に投資する商品なのかは、交付目論見書の表紙かその次の頁に載っている「商品分類」と「属性区分」の表をみるとわかります。

「月次レポート」は、月に1回など定期的に直近の運用状況についてまとめたレポートが販売会社や運用会社のホームページに公開されたり、メールで送られてきます。

「交付運用報告書」は半年、あるいは年に1回送付されます。投資信託の決算に伴い、その期の運用成績や投資家が負担した手数料などを報告してくれます。さらに詳細を記した「運用報告書」もあります。

投資信託は購入する時だけではなく、購入した後も大切ですので、目論見書だけではなく、月次レポートと交付運用報告書も定期的にチェックしておく必要があります。

では、実際に投資信託を購入する際は何に気を付けて選んだらいいのでしょう?インデックスファンドからお話したいと思います。

インデックスファンドの選び方

インデックスファンドを選ぶ上でのポイントは、「目標とする指数に沿った動きをしているか」と「継続性」です。
これらは目論見書などの情報開示資料でチェックする必要があります。

まず「目標とする指数に沿った動きをしているか?」ですが、インデックスファンドは、投資信託が目標としている基準に連動して動くことを目指しているので、目標としている基準とのかい離は小さければ小さいほうがよいです。

「継続性」は、純資産総額の推移もあわせて確認する必要があります。
純資産総額とは、ファンドの規模を表すもので、組み入れられている株式や債券など資産の時価総額のことをいいます。
純資産総額が小さいと、当初決まっていた運用期間の期日よりも前に投資信託の運用が終了する(期日よりも前に運用が終了した場合は、お金がなくなってしまうわけではなく、投資家にお金が返還されます)可能性もありますので、月次レポートで純資産総額が安定的に推移しているかを確認しておくとよいでしょう。

またコストを抑えたい場合は、運用管理費用(信託報酬)が低くて、購入時手数料なしのような手数料の安い商品が好ましいでしょう。
インデックスファンドであれば、つみたてNISAの対象商品から探すのが近道です。
なぜなら、つみたてNISAはすべて購入手数料なしで、運用管理費用が低いものに限定されているからです。
ただし、すべてのファンドから選べるというわけではなく、ラインナップは限られているため、お金を増やすための資産運用をするのであれば、単純に手数料の安いものを選ぶのではなく、次のアクティブファンドも含めた上で、自分に合ったものを選ぶ方がよいといえるでしょう。

つづいて、アクティブファンドの選び方についてです。

アクティブファンドの選び方

さきほども触れたとおり、アクティブファンドは、インデックスファンドとは違って、「基準値にとらわれない」「基準値にこだわらない」もしくは「勝ちに行く」といった独自の運用を行っているファンドです。
アクティブファンドを選ぶ上でのポイントは、「投資哲学」「投資プロセス」「ポートフォリオ」「人材」「パフォーマンス=運用実績」の5つとなります。
これらはそれぞれ(Philosophy、Process、Portfolio、People、Performance)の頭文字の「P」をとって「5つのP」と呼ばれています。
なぜこれらの要素が、インデックスファンドにはなくて、アクティブファンドを選ぶ際に必要になってくるのかというと、投資環境が良い時は、ファンドそのものに力がなくても、たまたま結果が出る場合もありますが、その反面、環境が悪化した際には、人材や投資哲学などが重要となるからです。

「5つのP」のそれぞれの見方としては、以下の通りです。

「投資哲学」……運用機関としての投資哲学や組織理念が明確であるか?
「投資プロセス」……資産運用の意思決定をどのように行っているのか?
「ポートフォリオ」……投資哲学や投資プロセスに沿って、詰め合わせる会社を選んでいるか?
「人材」……専門知識や経験豊かな者が必要な数だけいるか?
「パフォーマンス=運用実績」……過去のリスクやリターン、運用効率などといった運用実績はどうか?

こういった点を、それぞれ交付目論見書や月次レポートをみてしっかりと押さえておく必要があります。似たような株に投資する投資信託であっても、コンセプトや投資プロセスは異なってくるからです。

流行りものではなく、実績のある定番のものを

「資産形成」を目的とした上での投資信託の場合、運用が長期にわたるため、流行り廃りがあるものは不向きです。流行りの投資信託というのは、いわゆる「テーマ型」と呼ばれる、例えば(今であれば)AIといったテーマに絞って、関連する会社を選んだ投資信託の事をいいます。
2,000年前後のITバブルの時期は、ITをテーマとした投資信託が多く設定されました。
しかしこういったテーマ型のものは、一般的に浸透した後、成長が止まってしまうケースも少なくないです。
株価が下がれば、投資信託の成績も下がってしまうので、成績も方針も「目標」だけで実績がみえない新規設定のものではなく、運用実績のある定番のものの中から長く続けられるものを選ぶ方がよいといえるでしょう。

次回予告

今回は、投資信託における2つの運用スタイルとその選び方について焦点をあてましたが、いかがでしたでしょうか?
次回(最終回)ではより具体的に「投資信託の買い方」についてお話させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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神戸の独立系FPオフィス代表
今村 浩二が監修しています。
上級ファイナンシャルプランナー(CFP)・独立系ファイナンシャルプランナー(IFA)として
神戸・大阪・姫路でマネーセミナーや個別相談を実施。