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【投資入門③】資産が増える投資方法 ~その1 長期投資~

前回(【投資入門②】投資に興味があるけど一歩踏み出せない!ジレンマを解消するには?)、日本の家計金融資産は20年間で横ばいなのに対し、アメリカは3倍以上増えている、そしてそれには「投資方法の違い」が影響しているとお話しました。

投資方法の違いを知るうえで、大切なポイントは3つ。
「長期」「資産分散」「積み立て(時間分散)」なのですが、どうして大切なのか、それぞれ詳しくお伝えしたいと思います。今回は「長期」投資についてです。

日本人の投資はギャンブル!?

皆さんは投資と聞いて、どんな行為を思い浮かべますか?私が投資という言葉を知ったのは、投資をしている芸能人を紹介するテレビ番組だったと思うのですが、株価の変動に一喜一憂したり、「今は○○関連の株が買い時」「狙いが外れて損したこともある」など話している姿を見て当時は、「投資ってギャンブルみたいだな…お金が増えるのは魅力的だけど自分は尻込みしちゃうな」なんて思っていました。

同じように思っている方に、まずは知っていただきたいです。「投資」と「投機」の違いを。

「投機」とは「機会にお金を投じる」こと。つまり、価格変動を予測して売買を行うといったような、チャンスをうかがいタイミングを計って売買を行うことになります。うまくいけば短期で大きな利益が出るので人をワクワクさせますが、何度もうまくいくような再現性はありませんので、頻繁に取引を行なって損する人が多いのも事実です。

「投資」とは「企業の資本にお金を投じる」ことです。「この企業にこの資金を渡したら果たしてしっかり稼いでくれるだろうか?」という目線で企業を吟味し、将来大きく利益を上げてくれそうだとか、配当をたくさん出してくれそうな企業に投資をします。そのため、投機に比べて投資は長い目で見る必要があります

先述した芸能人のように投資とは「安く買って高く売る」ものだと考えていると、話題の中心が売買のタイミングになります。「この銘柄はこういう理由で株価が上がる」といった予想です。しかし、このような相場予想は難しく、長期間にわたって当て続けることは至難の業です。良さそうに思えた商品を購入して相場の変動に一喜一憂する、これは「投機」であり、ギャンブルと一緒と言っても差し支えないでしょう。

アメリカ人にとって資産運用はギャンブルではありません。ですから個人の資産運用を手助けするファイナンシャルアドバイザーも、相場変動を予測する短期売買や、仮想通貨のような一攫千金を夢見るような取引を勧めたりはしません。「資産分散」「積み立て」投資を顧客に提案し、「長期」での資産形成を計画的に実行します。

「資産分散」「積み立て」投資については次回説明しますので、まずは「長期」で投資することで得られるメリットについて見ていきましょう

【長期投資のメリット】リスクが減り、収益が安定する

リスクの高い株式投資であっても、運用期間が長くなるについて値動きのブレ幅(リスク)が小さくなり、収益が安定します。

例えば、過去40年間(1966年~2005年)について東京証券取引所1部上場銘柄全体の投資収益(年当たり)を投資期間別に見ると、1年投資の場合は最高72.1%、最低マイナス24.8%ですから、その開きは96.9%にも及んでいます。それが10年投資では最高22.8%、最低マイナス3.5%の開きに縮まります。そして20年投資では最高20.5%に対し最低でも4.4%のプラス(バブル崩壊後の株価暴落を挟んでもプラスの投資実績)で最高と最低の開きは16.1%となり、さらに30年保有すると最高12.8%、最低6.8%ですから開きはわずか6.0%となっています。長期になるほど収益が安定化しているわけです。

【長期投資のメリット】利益が利益を生む複利効果

天才の代名詞とも言える物理学者・アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ「複利」複利とは、投資から得られた利息を元本に組み入れ、その元本に対して利息が再度計算されるものです。これにより、利益が出る度に元本が増えていきます。「複利」の対義語に「単利」がありますがこれは、利益を元本には組み入れず、元本部分に対してのみ利息がつき続けます。

例えば、年利5%で100万円を投資した場合、30年間運用を続ければ単利350万円、複利432万1,918円、50年間運用を続ければ単利350万円、複利1,046万7,316円と、時間が経つにつれリターンは大きくなり、金額は雪だるま式に増えていきます

次回予告「資産分散について」

「長期間運用する」ことがどのようにリスクを低減し利益を生むのか見てきましたが、資産形成のための投資は「長期間運用する」だけで万全と言えるのでしょうか。答えは「ノー」です。そのことが分かるデータがありますので、次回はそのデータを元に、資産形成のための投資をするうえで、「長期間運用する」ことと合わせて必要な「資産分散」についてお話したいと思います。

これまでのお話

【投資入門①】投資はお金持ちがやるもの?初心者こそ資産運用が必要なワケ

【投資入門②】投資に興味があるけど一歩踏み出せない!ジレンマを解消するには?

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