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見方を変えれば、お金は今よりもっと身近になる!
読んで得して役立てて、楽しいライフプランを。

記事監修

神戸の独立系FPオフィス代表今村 浩二(上級ファイナンシャルプランナー CFP)

退職後の生活費、月25~30万円は欲しい。それって普通?贅沢?

編集スタッフ 堀内(カスタマーサポート)

お客様と老後・退職後に向けての資金づくりのお話をする時、
「老後の生活費は月々いくらくらい欲しいですか?」
とうかがうと、皆さん概ね「25~30万円」とお答えになります。
そして「この金額ってぜいたくでしょうか?」と尋ねられる方も。

確かに一見、月々でみるとそれなりの金額に感じますが、年収になおすと300~360万円
これってぜいたくな金額なのでしょうか?

退職後の生活費のリアル

 60~64歳  65~69歳  70~74歳  75歳以上
 消費支出  29万0,034  26万4,661  24万3,416  21万5,151
 非消費支出   3万2,550   3万2,016   2万9,292   2万4,747
 合計  32万2,584  29万6,677  27万2,708  23万9,898
(単位:円)※出典:総務省統計局 世帯主の年齢階級別家計収支(二人以上の世帯のうち高齢無職世帯)2017年

上の表は60歳以上無職世帯の月々の生活費の支出を総務省がまとめたものです。
消費支出とは食料や光熱費・住居費などのこと、非消費支出とは税金や社会保険料など消費を目的としない支出のことです。

60~74歳までは、総支出30万円前後、75歳以降で24万円弱程度なので、生活費25~30万円というのは、「25万円だと少し心もとなくて30万円くらいあれば安心かな」というひとつの目安になります。
老後は、あまりお金を使わなくなるから大丈夫だろうということもなく、これ以外に、85歳以降では医療費などの負担が増え、再度増加傾向になるというデータもあります。

退職後の生活費、年金では足りない?

生活費は25~30万円あれば、一般的な生活水準で暮らせそうです。
では、生活費の要となる年金はどうでしょうか。

総務省「家計調査報告(家計収支編)」の平成29年のデータによると、
高齢夫婦(夫65歳以上、妻60歳以上)無職世帯の月収は、
年金収入19万1,880円 + その他収入1万7,318円=実収入20万9,198円。
つまり、月々あと5~10万円程度を何らかの方法で捻出しなければなりません
生活費をまかなうためだけでも、早くからの計画やプランが必要と言えます。

シングルの場合の生活費は?

独身女性やパートナーが亡くなった後は、一人暮らしということもあるでしょう。
この場合、一ヶ月あたりの生活費は、15万4,742円です。
(総務省「家計調査報告(家計収支編)」の平成29年のデータ)。
対して月収は、
年金収入10万7,171円 + その他収入6,856円=実収入11万4,027円。
生活費をまかなうためだけでも、約4万円足りません。
さらに、気をつけたいのが住居費。
統計データでは約1.5万円の負担ですが、これは住宅ローンの返済などがなく管理費や修繕積立だけの支出で済んでいるケースが想定されます。
あるいは、賃貸住宅でも公営住宅など安い家賃で暮らせているケースでしょう。

「1人分の生活費なら何とかなる」とイメージしがちかもしれませんが、受け取れる年金額も減ることを念頭に置いて、資産づくりを計画的にしておくことが大切です

退職後は自由な時間がたっぷりある!せっかくなら…

ここまで老後の生活費について見てきました。
お客様とのご相談は、生活費だけでなく、こんなお話におよびます。

「将来、何を楽しみたいですか?」
「どんな風に過ごしたいですか?」

なにしろ、60歳をスタートにすると男性であれば27年、女性であれば32年もの時間があります(男女の死亡最頻値から算出)。
退職後、ひいては老後というと「人生の終盤」のようなイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、実はまだ3分の1も残っているのです。
再雇用で65歳まで働いても、その後は長期間せっかく自由な時間がたくさんあるのですから、今までできなかったことをしたり好きなことや趣味を楽しみたいという気持ちをお持ちの方がとても多いです。

「観劇・バイク・テニス・バイオリンなど…趣味を楽しみたい」
「健康で良質な毎日の食事にこだわりたい」
「年に何回か旅行をしたい」
経済的に可能であれば、やりたいことはたくさんあります。
シングルの方では、
「今出来ている旅行や趣味を、将来も継続してできるように」というご要望をよくいただきます。

老後の生活費の確保。
これはまず一番押さえておきたいことですが、私たちのご相談では、プラス将来楽しむための資金も含めて楽しみながら考えることを心がけています
誰しも老後を生活していくためだけに今を生きているわけではなく、本来、マネープランや資産づくりをするということは楽しいことです。
「とにかく不安がなくなってスッキリした」「楽しい老後を迎えられそうで、これからも元気でいたいと思った」という言葉をご相談後にいただくと、私たちも嬉しい気持ちになります。

「不安だからとにかく貯金はしている」
けど、その先がなければせっかく将来のために頑張っていても楽しくないですよね。
ぜひ、将来を迎えることが楽しみになるような、楽しく使えるプランを私たちと一緒に考えてみませんか

退職後のことが気になり始めたら
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神戸の独立系FPオフィス代表
今村 浩二が監修しています。
上級ファイナンシャルプランナー(CFP)・独立系ファイナンシャルプランナー(IFA)として
神戸・大阪・姫路でマネーセミナーや個別相談を実施。