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シングル女性の介護事情②

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本日は、台風ですねひどい雨です。
出勤にも一苦労でしたが、なんとか昼に辿り着きました。
お休みされている方も多いかもしれませんね。

 さて、前回の「シングル女性の介護事情」に続くお話です。

前回は、女性の多くが老後は施設に入ることを希望しているという
現状を踏まえ、主に施設ごとにかかる費用の目安についてお話をしました。
今回は、実際にそれらの費用をどの程度用意したらよいのか
みていきたいと思います。

公的な介護福祉施設(特別養護老人ホーム=特養)は
要介護度が非常に高い方や老老介護状態にあるなど、
差し迫った事情がない限り入所することは難しい状況ですので、
民間の介護施設に入所したとして考えてみます。
将来、これらの介護施設の費用の相場がどれくらいになっているかは
はっきりと予測はつかないものの、特養よりは高いのは
間違いないと思われます。

入居一時金なしの安い施設をえらんでも、月20万~25万円は
かかると考えておいてよいと思います。

女性の公的年金の支給額平均(厚生・共済年金含む・65歳~)
は月119,000円
ですので、施設に入所したときの不足額は、
月81,000円~131,000円。
年間972,000円~1,572,000円

この金額に、施設で生活する年数をかければ介護費用の目安を
出すことはできます。
この年数は、人によって違い未知数ですが、とりあえず
女性の平均寿命と健康寿命(こちらを参照)の差の
約12年で計算してみます。

不足分 
年間972,000~1,572,000円×12年間=
11,664,000円~18,864,000円

となります。
余裕を持って2000万くらいというところでしょうか。
年金額によっても開きはでると思いますが、多くの人にとって年金だけでは
まかなえず、大きなお金を必要とする事柄であることは間違いありません。

「じゃあ、いまから将来のためにコツコツお金を貯めよう、準備しよう」
となりますが、平成27年度8月から、貯蓄を1000万以上
保有している人は、介護保険の自己負担が

1割から2割となります。

老後の負担を軽くするために、今からお金を貯めようと思っているのに、
貯めれば負担は増える・・。なんとも皮肉ですね。

また、私たちがいつも大切にみなさんに伝えたいと思っていることは・・
例え、介護に備えられるだけの貯蓄を持っていたとしても、
月々の持ち出しで少しずつ残高は減っていきます。
私たちのところにご相談にこられる方や、実際にお客様でセカンドライフを
迎えられている方が、みなさん口を揃えておっしゃるのは、

「足りないのはもちろんだけど、同じくらい
例え足りると言われても
貯蓄がどんどん減るという事実が怖い」

なんとなくわかります。みなさんは、いかがでしょうか