マネーセミナー 個別相談
お役立ちコラム

column

シングル女性の介護事情

  • 独身
  • 老後
  • マネーの基本
  • 貯蓄

こんにちはスタッフ堀内です。
毎日、本当に暑いですね!

ところで、冬によく飲む「甘酒」・・実は江戸時代、
「甘酒」は夏の季語だったそうで「甘い、甘い あまーざけっ」
天秤棒をかついで甘酒を売り歩く甘酒屋は、夏場の風物詩であり、
栄養満点の甘酒は夏バテにも効果があり、「夏の栄養ドリンク」
として庶民に広く飲まれていたそうです。
あたたかい甘酒はもちろん、冷やし甘酒もなかなか美味しいそうで、
みなさんぜひ、試してみてくださいね

さて、今回は、久しぶりに
「シングル女性の老後のリアル」シリーズです。
私たちのところへご相談に来てくださるお客さまは、女性の方が多いですが、
将来の話になると、特にシングルの女性はみなさん
「老後は、周りに迷惑をかけず綺麗に」と考えておられます。
きょうだいがいらっしゃる方も、きょうだい夫婦や姪っ子、甥っ子などには
迷惑を掛けたくないと、みなさんおっしゃいます。
「迷惑をかけずに」というのは、老後の身の回りのお世話や介護のことを
指していると思いますが、みなさん、いかがですか現役で働いている方や
健康な方は「介護」と言われてもまだまだ、ピンとこないと思います。

「介護」というと、“介護状態なんて一部の特定の病気に
なって寝たきりにならない限りそうそうならないでしょ”
と思われるかもしれませんが、私自身は、祖父がパーキンソン病だったので、
77歳で亡くなるまでの10年以上の間、母と祖母が交代で大変な
思いをしながら介護をしているのを見ていましたし、
最近では、高島礼子さんの夫で俳優の高知東生さんが義父の介護のため、
芸能界を引退しました。やはり、誰しも他人事ではないなあと思います。

そんな「介護」ですが、これにもやはりお金がかかります。
限られた収入の中からの、大変大きなお金の出費となりますから、
マネープランを考える時、欠かせない事柄ですね。
特に、シングルの女性の場合は、先ほどもあったように
「将来、自分に介護が必要になった時、周りに
迷惑をかけないよう施設に入所したい」

と考えている方は多いです。
仮に重度の介護状態にならなくても、老後にひとり暮らしするのは
不安ですし、施設への入所を希望する方は多いと思います。

では、まずは、施設に入所するには、どれくらいお金がかかるのか
それぞれの施設をメリットデメリットを踏まえ、見ていきます。

【公的】介護福祉施設(特別養護老人ホーム=特養)など
メリット
●入所一時金などの初期費用は不要。
介護サービスの内容にもよりますが、月々8万~14万円程度。
民間施設よりは安価。
●長期入所が可能
デメリット
●比較的安価で利用できるため、入所希望者が殺到しており
(全国で40万人以上が待機しており、入所まで通常、
数か月から10年程度の期間を要するといわれている)
待機期間が長かったり、入所できないケースが非常に多い。
●医学管理下のケアは限定的

【民間】サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
メリット
●高齢者が契約しやすい
●費用・サービスの選択肢が多い。
●高齢者に配慮した建物構造になっている。
●入居者の権利が守られている
デメリット
●施設の場所や設備によって、
初期費用は0~数百万円、月額費用はおよそ10~30万円。
有料老人ホームよりは安価なケースが多いが、公的施設より高い。
●連帯保証人を求められる
●重度の介護状態では、基本的に住み続けられない

【民間】介護付有料老人ホーム
メリット
●レクリエーションや設備が充実している
●重度の介護状態でも、住み続けられる施設がある
●医療ケアに対応する施設が多い
●選択肢が多い
デメリット
●施設の場所や設備によって、
初期費用は0~数千万円、月額費用はおよそ12~30万円。
仮に初期費用が無料であっても、
その分、月額が25万円超と高額となる施設も多い。
●外部サービス利用型は要介護度が高いと介護サービス費用が割高

それぞれ、色々な種類がケースがあり、金額の目安の差が大きいですが、
ざっとまとめてみるとこのようになります。

私の感覚としては、公的施設でもこんなにかかるのと驚きです。
年金だけでは、とても足りない金額です。
今から、頑張って準備しよう!..その前に、次回は
トータルでどのくらいのお金がかかるのかを、
もう少し詳しくみていきたいと思います。