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安心な老後のためには投資信託で運用する事が大事!・・・と

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4月は新社会人の季節。22歳で社会人となったとしたら
定年の65歳まで43年も先なので、まだ老後を意識する新社会人は
少ないと思うが、20年30年はあっという間に過ぎるので、
50歳になって慌てないように、初任給をもらった瞬間から、
自分自身の老後の準備をスタートすることを意識してほしい。 

「定年・退職後に必要なお金はいくらだと思うか」
というあるアンケート調査では、男性約5211万円、
女性約4238万円。 これはその通りで、定年後のリフォームや
晩婚化による子どもにかかる費用負担増、医療・介護費の
負担などもふまえると一般的に言われる3000万程度では絶対に足りない。
運用によって利回りを上げるという手段もあるが、
投資である以上運任せなところがあるため、筆者の計算でも、
65歳で定年、90歳で寿命を迎えたとすると、
月々の取り崩しは10万円になるため、
最低でも1人5000万、つまり夫婦で1億は必要。 

しかし、現実には、
「定年・退職までに必要なお金はいくらためるつもりですか?」
とのアンケートに関しては、 男性約4217万円、女性約2928万円と
なっており、必要なお金の額に対して1000万円ほど少ない。
これは、おそらく退職金をあてにしているのだろうが、
終身雇用制度がなくなったこの時代は退職金をあてにしてはいけない。
退職金は外し、5000万円を目指して若いうちから、
長期保有できる投資信託を使い、積立投資をしていくべきである。

ざっとこんな感じの内容でした。

でも・・・
私自身は、セミナーでもよくお話しているのですが
「老後のお金」に関しては“言ったもの勝ち”
という風潮があるなと思っています。

ざっと仮定して「最低でも1人5000万いりますよ。」
というのは簡単ですよね。
そもそもこの記事は「月々の取り崩しは10万円になる」とありますが
その根拠となる前提が書かれていませんよね。
つまり、月々の生活費(実際にかかる費用・希望の費用どちらも)とか、
年金がいくらになるという前提です。
例えば、年金がたくさんもらえる立場にあったり、ある程度の金額で
生活できる、と考える人は取り崩しはもっと少なくて済みますし、
反対にもっと取り崩さなくてはいけない人もいると思います。
つまりこの「1人5000万必要」というのは根拠がない、
という事になります

確かに、一般論としては1億円あったら安心だと思います。
老後の資金は、少ないより多い程、ゆとりも感じやすいとも思います。

でも、この手の情報は本当にそんな感じで、
私も仕事柄色々チェックしますが、本屋にいって
マネー関連の本を読んでみたりすると「3000万」
書いてあるものもあればこんな風に「5000万」というFPもいる。
はたまた証券会社や銀行に聞くと「1億円はいる」と言われたりします。
いったい、本当のところ、いくらいるの~って思いませんか。

このFPの方がいう若い事から老後を意識して備えていく事が大切。
というのにはもちろん同調しますが・・

それに、この記事を読んで
「5000万もこのままじゃ無理じゃあ、この人が言うように
投資信託で運用しなきゃ老後は真っ暗なのね・・」

思う人がいたら、本当によくないパターンです。

なぜなら、投資信託も、人それぞれ適している人と
そうでない人がいるからです。
弊社にご相談にこられる方でも投資信託を利用されている方、
結構います。銀行が勧めていますしね。

でも、利用するかしないかは、マネープランを
しっかりと立てた上で判断することがとっても大切です。
必要な人もいるでしょうし、そうでない人もいるからです。

この記事に関していえば、よくよく読むと、
「投資である以上、運任せ」と冒頭でいっているのに、
最後は結局、投資信託を勧めているという
ちょっとちぐはぐな記事でしたし・・。
情報にはあまり踊らされすぎずに、まずは、ご自身の前提や、
考えの基で自分だけのマネープランをしっかりと立て、
その上で老後に必要な資金や、必要に応じて運用方法を
じっくり考えてみてくださいね