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投資信託の始め方とよくある勘違い

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つみたてNISAとかイデコとか、資産運用という言葉を、最近ではニュースだけではなく、友達との会話からも耳にするようになったという方は、恐らく多いのではないでしょうか。
だけど、いざはじめようと思って、投資について調べてみたものの、
「やっぱりハードルが高くて始められない」という声もよく耳にします。
そこで、これまで弊社に相談に来られた方がよく誤解されていることをいくつか紹介したいと思います。

資産運用といえば、株や投資信託(イデコ、NISA含む)などをイメージされるかもしれません。
実際には他にも、保険、定期預金…といったようにお金を増やす方法はいくつもあります。
当然商品によっては特徴や長所・短所も異なってきます。
どれが自分にあっているのかは、運用する期間によっても違ってきますし、たとえば「絶対に元本は減らしたくない!」という人もいれば、「多少(元本が減る)リスクをとってでも運用を重視したい」という人もいるように、許容できるリスクの範囲などによっても異なってきます。
そのため、「どの商品が儲かるんだろう?」ではなくまずは、
「いつまでにどのくらいのお金を貯めたいのか?」
「増やしたお金を何に使いたいのか?」
というゴールを明確にすることで、選ぶべき方法が見えてきます。
その中で自分にあった商品を見つけることが大切です。

今回は資産運用の中でもご質問の多い、投資信託におけるよくある勘違いと、投資信託の始め方について触れたいと思います。

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勘違いその①「投資信託の資産運用には、経済の予想が大事」

「将来のためにお金を増やさないといけない」と、資産運用の重要性を感じていても、なんだか二の足を踏んでしまう……。

運用を始めたくても始められない理由の大きなひとつとして、
「資産運用には、経済の予想をあてる必要がある」
なんとなくそう思っている人は多いのではないでしょうか?

結論からいうと、経済の予測が必要となるのは、短期ゴールを目的とした資産運用の場合であって、長期的な資産運用がゴールの場合、経済の予測をする必要はありません。
ではなぜ長期的に考えることで、経済の予測をする必要がなくなるのでしょうか?

下の図1をみてください。
1年間の投資の場合、最高の収益で72.1%、最低-24.8%といったように非常に大きい振れ幅となりますが、5年投資、10年投資……といったように、運用期間が長くなるについて値動きのブレ幅(リスク)が小さくなり、収益が安定していくからです

この点については、『【投資入門③】資産が増える投資方法 ~その1 長期投資~』で詳しく触れておりますので、まだご覧になっていない方は是非ともお読みいただけると幸いです。

また『【投資入門④】資産が増える投資方法 ~その2 資産分散~』『【投資入門⑤】資産が増える投資方法 ~その3 積立投資~』をあわせてお読みいただくと、より長期的なゴールを目指す場合、経済の予測をする必要がないことへの理解が深まりますので、よければご覧ください。

勘違いその②「投資信託は売るタイミングが重要」

続いて二つめのよくある勘違いとして、「暴落前に売らなければいけない(=売るタイミングが重要)」
こちらも長期的な資産運用がゴールの場合、「投資信託を売るタイミングは予測しなくていい」が正解です。


しかし、この図2をみると、
「そんなこといっても2007年の夏(A)のリーマンショックのタイミングで売り損ねた場合、ものすごく損ではないか?」とおそらく思われると思います。

この一時期だけをみると、確かにその通りですが、6年も経過すれば元の水準以上に戻って(増えて)いますし、いまも保有を続けた場合(D)の位置まで成長しています。
このことから売りぬくタイミングを予想するのではなく、長期で保有し続けることが大切ということはお分かりいただけたでしょうか。

ここから学べることは、長期で運用を考えた場合、買うタイミング売るタイミングを意識するよりも、一日でも早く運用をはじめて、一日でも長く運用することが、投資信託の正しい始め方ということです。
一時期の市場の動きに一喜一憂せず、明らかな暴落時を除いて、必要な時期がきたときに売るというスタンスを持つとよいでしょう。

〈まとめ〉プロの知識を借りるのもひとつの始め方

自分にあった商品を見つけるために勉強することも大事ですが、情報集めに時間をかけるのであれば、いっそプロの知識を借りることも、ひとつの始め方として視野に入れていただきたいです。

仕事や家事などをこなしてから勉強をはじめようとすると、結構な遅い時間になっていて眠くて頭に入らない…。
そう繰り返しているうちに気づけば年数が経ってしまっていた。
実はこれが資産運用を考える上では、一番もったいないケースです。

なぜなら「時間」こそがお金に働いてもらう最大のカギとなるからです。

本来情報収集にかけるはずだった時間を「運用」に活かすためにも、FPの力を借りてみてはいかがでしょうか。

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