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50代から始める投資はもう遅い?今からでも間に合う方法とは?

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低金利で預貯金だけではなかなか資産が増えないことや日本人の長寿化が進んだこともあり、自分で老後資金を作ることの重要性が認識されてきています。老後資金作りで注目されるのが「投資」ですが、50代の方の場合「今から投資を始めても遅すぎるのでは?」と感じているかもしれません。

20代、30代など若いうちから始めるべきと思われがちな投資ですが、50代から始めても、老後資金作りには十分間に合います。今回は50代の方に投資をおすすめしたい理由やお得に投資するための制度について詳しくご紹介します。

「50代からの投資は遅い」は間違い!その理由とは

50代からの投資は決して遅くはありません。その代表的な理由を2つご紹介します。

50代は貯蓄がしやすい年代だから

結婚しており子どもがいるという50代の方は、子育てが終了した、もしくは、子どもの独立も間近でもうすぐ終了しそうというケースも多いのではないでしょうか。このような方々は、教育費の負担がなくなるため、今までよりも資金の余裕を作りやすいと思われます。

また、子育てがまだしばらく続くという方であっても、老後のことを考えたら、少しずつでも準備を始めておきたいところです。定年までの年数や老後資金が必要な時期までの年数を考え、早めの準備を検討することをおすすめします。

定年年齢が延長される人も多いから

少子高齢化で働く人が減少している影響もあり、定年年齢が60歳以降に延長される企業も増えてきました。

厚生労働省の「令和4年就労条件総合調査」 によると、一律定年制を定めている企業のうち、定年年齢を65歳以上としている企業の割合は24.5%でした。2017年(平成29年)の同調査の結果が17.8%であったのと比較すると、定年年齢を延長する企業が徐々に増えていることが分かります。今後もこの傾向は続くでしょう。

定年年齢が延長されると定期収入を得られる期間も長くなります。収入があると投資に回す資金も作りやすくなるでしょう。

とはいえ、定年年齢が65歳の企業に勤務する方が現在55歳である場合、定年までに残された期間は10年しかありません。老後までの期間を考えると、すぐにでも投資を始めることを検討すべきといえます。

50代から始める投資はもう遅い?今からでも間に合う方法とは?

50代の女性が投資をするべき理由3選

50代の女性が投資をするべきに理由を具体的に3つご紹介します。

女性の平均寿命が長いため

厚生労働省発表の「令和5年簡易生命表」 によると、女性の平均寿命は87.14歳となっています。現在50歳の方であれば、平均寿命の年齢まで35年以上もあるのです。50代から投資を始めても、資産作りをする時間は十分にあるといえるでしょう。特に、定年後も今と変わらず旅行や趣味を楽しみたいのであれば、投資による資金作りをぜひ検討すべきです。

また、長い老後生活の中では「病気療養」「自宅の修理やリフォーム」「自身の介護」など、まとまった費用がかかるライフイベントが発生する可能性があります。「老後資金」と一言にいいますが、生活費や楽しみにかかる費用だけでなく、これらのイベントに備える必要もあります。年金や退職金がある方でも、投資で余裕資金を作っておくことで、安心して老後を過ごすことができるでしょう。

投資について理解する時間を作れる

最近は女性向けに投資を解説するツールも多くなっています。40代以前よりも、時間や資金にある程度余裕ができる50代は投資について理解し、実践するのにも十分間に合うはずです。

ちなみに、投資について知るための方法には、「セミナー」「本や雑誌」「インターネット」などがありますが、選び方には十分気を付けて下さい。特に、インターネットの場合、「投資のお得情報」「すぐに儲かる方法」「儲かる金融商品」などのキーワードで検索すると、同じような情報ばかりが出てきます。類似情報だけを掘り下げてしまうと、視野が狭くなり本当に必要な情報にたどり着けなくなる可能性があるため要注意です。

「インターネット情報だけでは投資が上手くいかない理由」 は、別の記事で改めてご紹介します。特定の情報に偏らず、広い視野を持って情報を得るようにしましょう。

退職後の生活が予想しやすい

50代にもなると、退職金の金額もある程度見えてきます。退職後の生活もある程度イメージしやすくなっているはずです。老後に必要な資金がどの程度か予想もできるため、どのような投資が向いているかを考えやすいというメリットがあります。

50代が使いたい投資のパターンや制度

50代からでも投資での資産づくりは間に合うとご説明しましたが、使いたい投資のパターンや制度には以下の3つがあります。

  • 積立投資
  • NISA
  • iDeCo

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

積立投資

積立投資とは、株式や投資信託などの金融商品を定期的に一定の金額ずつ自動的に買い付けていくという投資方法です。まとまった資金の準備や投資のタイミングを考える必要もないため、誰でも始めやすい手法といえます。

積立投資のメリット

積立投資のメリットは以下の通りです。

  • 投資のタイミングを考えなくてもよい

「毎月10日に2万円ずつ買い付け」のように、定期的に同じ商品を買い付けていきますので、株価や投資信託の価格を見ながら購入する必要はありません。

  • リスク分散ができる

積立投資では、金融商品の価格に関わらず一定金額ずつ買い付けていきます。この買い方を長期に渡り続けていくと、購入金額の平準化ができ、値下がりしても、大きな損害を被るリスクを軽減できます。この投資手法は「ドル・コスト平均法」と呼ばれるものです。

積立投資のデメリット・注意点

積立投資のデメリット・注意点は以下の通りです。

  • 元本保証がないのが一般的

株式や投資信託などは元本保証がない金融商品です。長く投資を続けても換金時の相場によっては元本割れする場合もあります。

  • 短期間では利益が出にくい

積立投資は少額ずつを長期間に渡って投資していく手法です。そのため、短期間では利益が出にくいという注意点があります。

50代から始める投資はもう遅い?今からでも間に合う方法とは?

NISA

NISAは「少額投資非課税制度」という国の制度です。2024年、従来のNISAが改正され、非課税枠や非課税期間が拡充された新NISAがスタートしました。

通常、株式や投資信託に投資した場合、売却益や配当金といった運用益には20.315%の税金がかかります。しかし、金融機関で開設する「NISA口座」を通じて投資した場合、運用益を非課税で受け取ることができるという制度です。

NISAのメリット

NISAのメリットは以下の通りです。

  • 運用益は非課税で受け取れる

投資の運用益には原則20.315%の税金がかかりますが、NISA口座を通じて投資した場合の運用益は非課税になります。

  • 年間360万円までは非課税投資可能

2024年以降の新NISAでは年間360万円、総額1,800万円まで、非課税での投資が可能です。ちなみに、年間投資枠のうち、株式や投資信託など幅広い金融商品に投資できる「成長投資枠」は240万円まで、一定の条件を満たした長期の積立・分散投資に適している投資信託に投資できる「つみたて投資枠」は120万円までとなっています。

  • 非課税期間は無制限

2024年以降、NISAの非課税制度期間は無制限となっています。何十年投資を続けても課税されません。

NISAのデメリット・注意点

NISAのデメリット・注意点は以下の通りです。

  • NISA口座は1人1口座

NISA口座は1人1口座となっており、複数の金融機関で口座を保有することができませんので、口座開設する金融機関を選ぶ際は慎重に検討してください。

  • 元本保証ではない

NISAで投資できる株式・投資信託は元本保証の金融商品ではありません。

  • 投資上限額がある

先にご紹介した通り、NISAには投資上限額が定められています。上限を超えた部分は一般口座での投資となり、課税されますので気を付けましょう。

iDeCo

iDeCo(イデコ)とは、老後資金作りのために生まれた「個人型確定拠出年金」制度のことです。自分の選んだ金融商品に毎月一定額を積み立てていきます。換金や受け取りは原則60歳以降です。

iDeCoのメリット

iDeCoのメリットは以下の通りです。

  • 節税ができる

iDeCoの掛金は全額所得控除対象です。また、運用益は非課税、受取時も公的年金からの控除や退職所得控除の対象となります。節税効果が非常に高い制度です。

  • 転職しても資産運用が続けられる

企業が社員に対して上乗せで年金を支給する「企業年金」は、転職すれば、その時点で運用が終了します。しかし、iDeCoの場合、転職してもそのまま運用を続けられます。

iDeCoのデメリット・注意点

iDeCoのデメリット・注意点は以下の通りです。

  • 原則60歳まで受給できない

iDeCoは老後資金作りのための制度であるため、原則10年以上の掛金拠出が必要、かつ60歳までは受給できません。

さらに、60歳時点での掛金拠出期間が10年未満の場合、受給可能年齢は次の表のようになります。

60歳時点での掛金拠出期間受給可能年齢
8年以上10年未満61歳
6年以上8年未満62歳
4年以上6年未満63歳
2年以上4年未満64歳
1ヶ月以上2年未満65歳
  • 元本割れする商品もある

iDeCoでは運用商品が自分で選択できますが、元本確保型商品でない場合、相場の動きによっては元本割れすることもあります。

  • 職業等で掛金の上限額が決められている

iDeCoの掛金上限額は職業等によって異なります。例えば、第2号被保険者で会社に企業年金がない場合、掛金上限額は月額2.3万円ですが、同じ第2号被保険者でも公務員ならば月額1.2万円です。

50代からの投資で気をつけたいこと

50代から投資を始めるのであれば、商品内容や使える制度をしっかり理解した上でスタートすることをおすすめします。それ以外にも気を付けたい点がありますので確認しておきましょう。

投資に使える資金を把握する

投資に使える資金を把握しておくことが重要です。「儲かる可能性が高い」と判断しても、生活に必要な資金にまで手を付けることは絶対に避けましょう。余裕資金で投資を始めてください。

リスクを認識しておく

株式や投資信託に投資をするのであれば、元本は保証されないというリスクを認識しておく必要があります。また、値下がりリスクだけでなく、発行元の倒産リスクもあります。投資する前に、値動きだけでなく会社情報もしっかり確認するようにしましょう。

50代から始める投資はもう遅い?今からでも間に合う方法とは?

どうやって投資の情報を集めればいい?

50代から投資を始めるためには、「投資についての知識を得ること」が重要になることをご紹介しましたが、どうやって知識を得ればいいのか分からないという方もいるでしょう。そこで、代表的なツールについてご紹介します。

本や雑誌

投資についての本や雑誌から知識を得るという方法です。投資や金融の専門家が執筆しているものも多く、信頼度は高いといえます。ただし、自分の知識や必要性に合っているかどうかを見極めるのが困難です。さらに、発行時期によっては情報が古い可能性もあります。

インターネット

投資関連サイトや金融機関のサイトには投資についての情報や投資の方法について掲載されています。最新の情報を手に入れることもできますが、玉石混合のため、信頼できるサイトを見つけ出すのが難しい場合もあります。また、検索キーワード等によっては偏った情報しか入らない恐れもあるため注意が必要です。

セミナー

目の前で投資についての最新情報を聞くことができます。インターネットのように誰が見つけたか分からない真偽不明な情報ではなく、プロが精査した客観的な情報が手に入るという点も大きな利点です。また、弊社の場合、セミナーだけでなく個別相談でお客様の情報や希望を細かく確認し、個々に合ったマネープランの提供も行っています。

さまざまな情報収集方法がありますが、投資の最新情報や自分に合った投資方法を知るためにはセミナーが最も適しているといえるでしょう。

まとめ

50代から投資を始めても、老後資金作りには十分間に合います。ただし、上手に資産を作っていくためには正しい知識が必要です。本や雑誌、インターネットなど、投資に関する情報は多く出回っていますが、効率よく正しい情報を得るためには、セミナーに参加し、プロから話を聞くのが最も良いといえます。

弊社ではセミナーはもちろんのこと、個別相談でお客様のお話を伺い、それぞれの方に合ったマネープランを提供しています。また、担当者の異動もありませんので、同じ担当者が永続的にアフターフォローもさせていただきます。これから投資にチャレンジしたい方、老後資金作りの方法に悩んでいる方にもおすすめです。

ぜひ、「マネーセミナー」や「無料個別相談」へのご参加をお待ちしています。