マネーセミナー 個別相談
お役立ちコラム

column

【阪神エリアの方必見!】退職金運用で失敗しないために知っておきたいポイント~安心して老後を迎えるために~

  • 定年間近
  • 老後
  • 資産運用

「老後資金」の確保は安心して老後を迎えるための課題です。
そんな「老後資金」に「退職金」を充てようと考えている方も多いのではないでしょうか。

退職金は長年働いてきた自分へのご褒美であり、人生のセカンドステージを安心して過ごすための大切な資産です。しかし、十分な知識や経験がないまま運用を始めてしまうと、大きな損失を被るリスクが高まります。

今回は、阪神エリアの家賃相場や生活費の実情も交えながら、老後資金の必要額や「退職金運用で失敗しないためのポイント」を詳しく解説します。

マネーレシピ

老後資金はいくら必要?

老後資金の必要額は、生活スタイルや家族構成によって大きく異なります。近年「老後2,000万円問題」が話題となりましたが、実際にはどれくらいの資金が必要なのでしょうか。

1. 夫婦2人の場合の老後資金目安

総務省「家計調査」(2023年)によれば、65歳以上の夫婦無職世帯の平均的な支出は月約25万円です。年金などの収入を差し引くと、毎月約5万円の赤字となるケースが多く、30年間で必要な不足分は約1,800万円に達します。

さらに、介護や医療、住まいのリフォーム費用などの突発的な支出も考慮すると、夫婦で2,000万円程度の老後資金を準備しておくのが安心とされています。「ゆとりある老後」を目指すなら、3,000万円~3,500万円程度が目安というデータもあります。

阪神エリアのお金事情

  1. 生活費
    世帯当たりの平均支出は
    大阪市:約27万円/月(2人以上世帯、令和5年統計)
    神戸市:約28万円(2人以上世帯、令和6年統計)
    と高めです。
  2. 家賃
    家賃平均は
    大阪市:約8.8万円ですが、その中でも中央区は約11.6万円、平野区では約6.4万円と市内でも大きく差があるのが特徴です。
    神戸市:約7.2万円
    西宮市:約8.6万円
    尼崎市:約7万円
    芦屋市:約13.6万円
    と、エリアによって大きく異なります。特に芦屋市は高級住宅地として家賃も高めです。
  3. 介護や医療費
    阪神エリアでは、介護施設の入居一時金が500万円~1,000万円、月額利用料が20万円前後かかることも。
    自宅介護の場合でも、ヘルパー利用や福祉用具の購入などで年間50万円以上の出費が発生することがあります。医療費も高齢になるほど増加するため、生活費に加え、介護・医療費も確保しておく必要があります。
【阪神エリアの方必見】退職金運用で失敗しないために知っておきたいポイント~安心して老後を迎えるために~

2. 独身の場合の老後資金目安

独身(高齢単身無職世帯)の場合、月々の生活費は約14.5万円が平均です。
ちなみに、弊社にご相談に来られる独身者の女性のリアルな声ですと「手取りで20万円は欲しい」という方がほとんどです。

データ上は、年金などの収入を差し引いた不足分は、30年間で約1,000万円から1,100万円程度とされています。
しかし、より安心して暮らすためには2,300万円~4,500万円の資金を準備しておくとよいという試算もあります。

  1. ひとり暮らしの老後
    例えば、大阪や神戸で一人暮らしの場合、家賃や光熱費、医療費の負担が2人の世帯に比べて大きくなります。年金だけでは不足してしまうため、早めに老後資金の準備を始めることが重要です。
  2. 独身のリスク:頼れる家族がいない場合
    独身の場合、病気や介護が必要になったときに頼れる家族がいないケースも多く、民間の介護保険や見守りサービスの導入が必要です。これらの費用も事前に見積もっておき、もしもに備えておくことが大切です。
  3. 長生きリスクと追加費用
    日本人の平均寿命は男性82歳、女性88歳を超え、90歳や100歳まで生きる可能も十分にあります。長生きした場合は、さらに1,000万円以上の資金が必要になるケースも想定しておきましょう。特に医療・介護の費用は年齢とともに増加するため、余裕を持った資金計画が不可欠です。

ここまで色々とお話してきましたが、ここで少し注意点。これはあくまでもデータです。

実際に、弊社にご相談にこられたお客様から色々お話をお聞きすると、2,000万円で足りるという結論になったことは、少なくとも私の担当したお客さまでは、これまで一度もありません。

2,000万円問題の残像が残っており「なんとなく2,000万円くらいかな~」と漠然と考えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、「贅沢したり、退職後はやりたいことや旅行したい場所がいっぱいある!」なんてアクティブな方でなく「特別なことはないけれど、これまでより質素ながらも不安にならない程度に、普通に生活していけたら」という生活水準のご希望でも、しっかりシミュレーションしていくと、2,000万円で足りないケースがほとんどです。

併せて、最近、私たちファイナンシャルプランナーがアドバイスするまでもなく、ご相談に来られる方の多くが物価上昇には強い不安を感じています。現時点では2,000万円で足りていたとしても、老後で使う段になって、2,000万円分の生活費として確保できないことを理解した上で老後資金について考えたいと感じておられます。

退職金運用するメリット

退職金を運用することで、収入の確保が難しい老後のために必要な資金を増やすことができ、ただ貯金して残しておくよりも老後資金を多く確保できるメリットがあります。

しかし、運用商品には様々な種類やリスクがあるため、わからないまま始めてしまったり、ネットなどの情報で自己判断してしまうことで、失敗につながる可能性があるため、運用を始める際には注意が必要です。

【阪神エリアの方必見】退職金運用で失敗しないために知っておきたいポイント~安心して老後を迎えるために~

独学での退職金運用が危険な理由

退職金運用の失敗例の原因として、「独学だった」ことが多く挙げられます。

  1. 情報や知識の偏り
    インターネットや書籍の知識だけでは、最新の金融情勢や税制改正に対応できません。住んでいるエリアの情報や生活費の実態も反映しづらいのが現実です。
    加えて、お一人お一人の、よりパーソナルな部分、例えば趣味や楽しみなどが全く反映されませんので、注意が必要です。
  2. 客観的視点の欠如
    自分一人で判断するとリスクを過小評価しがちで、冷静な判断が難しくなります。特に退職金のような大きな金額を扱う際は、専門知識を持つ第三者の客観的なアドバイスが重要です。
  3. 税制や制度の誤解
    退職金受取時や運用時の税金、社会保険料の負担増に気付かず、思わぬ損失につながることもあります。特に2024年以降は税制改正や社会保障制度の見直しが進んでおり、最新情報を把握する必要があります。
  4. 情報過多による混乱
    現代はインターネットやSNSで投資情報が簡単に手に入りますが、情報が多すぎて何を信じてよいか分からなくなり、結果的に判断を誤るケースも増えています。金融機関や地元のセミナーでもさまざまな商品が紹介されますが、情報の真偽や自分に合った運用法を見極めるのは容易ではありません。

以前、ご相談に来られるお客様がおっしゃっていました。

「退職金や資産運用について自分なりにネットやYouTubeを見たりしたけれど、個別に合う情報ではなく、一般論が多く、自分に置き換えづらかった。もう少し絞って【50代の女性】などある程度、自分の属性ごとの情報を見ても、やっぱり一方的な発信は何となくしっくりこなかった」

「やはり自分自身で、専門家に話すことで、自分自身も考えを整理しないと、どこにもたどり着けない」

【阪神エリアの方必見】退職金運用で失敗しないために知っておきたいポイント~安心して老後を迎えるために~

退職金運用失敗しないためのポイント

退職金運用で失敗しないためには、次のポイントが大切です。

  1. よく分からない商品には手を出さない
  2. 生活資金と運用資金を明確に分ける
    生活費や医療・介護費用は安全資産で確保し、将来のために使おうと考えている資金を運用に回しましょう。しかしながら、この、退職金や資産運用をする前段階である「分ける」作業もまた独学では難しいのが現状です。
  3. 最新の金融情勢や税制を把握する
    地元金融機関や専門家から最新情報を得ましょう。
  4. 必ずプロのアドバイスを受ける
    独学や自己流には限界があります。信頼できるファイナンシャルプランナー(FP)や資産運用アドバイザーに相談しましょう。
  5. 家族としっかり話し合う
    退職金運用は家族の将来にも影響します。家族の意見や希望も取り入れ、納得できる運用プランを立てましょう。

退職金運用を始めるための行動ステップ

ここでは、退職金運用で失敗しないための具体的な行動ステップを紹介します。

  1. 退職金や貯蓄、年金などの全体像を把握する
    退職金や年金の受取額や税金、今後の生活費・医療費・レジャー費などの支出計画を明確にしましょう。
  2. 生活資金と運用資金を分ける
    退職金や年金額から、どのくらい生活費や緊急時の予備費として確保し、どのくらい運用に回すことができるか計算してみましょう。
  3. 信頼できる専門家を探す
    住んでいるエリアに詳しいFPに相談するため、マネーセミナーなどに参加して相談することも効果的です。弊社では阪神エリアにお住いの方を中心にセミナーを開催しておりますので、はじめの一歩として是非ご参加ください。
  4. 自分に合った運用プランを作成する
    年齢、健康状態、家族構成、将来の夢や希望を踏まえて、自分だけの運用プランを作りましょう。
  5. 定期的に見直しを行う
    経済環境や家族構成、健康状態の変化に応じて、運用プランを柔軟に見直すことも大切です。見直しの際にはFPに相談することで、ライフプランに合わせた計画を一緒に考えることが可能です。
    お住まいである地域に、担当者が変わらず、継続的な相談ができ「何かあったらあの人に」という、ファイナンシャルプランナーやファイナンシャルアドバイザーの資格を持った相談相手を作っておくと、先々も安心です。
【阪神エリアの方必見】退職金運用で失敗しないために知っておきたいポイント~安心して老後を迎えるために~

まとめ

退職金運用は「老後の安心」を左右する極めて重要なテーマです。独学や自己流で運用を始めてしまうと、失敗のリスクが高まります。大切な資産を守り、老後に備えるためには、プロのアドバイスを受けることが重要です。早めに準備を始めることで、安心して老後を迎えたいですね。

株式会社ユニバーサル財務総研は、阪神エリアの皆様の豊かな暮らしを応援するFP(ファイナンシャルプランナー)の会社です。

専属の担当者があなたのライフプランや想いをしっかりとお伺いした上で、あなただけの“マネレピ”作りをお手伝いさせていただきます。さらに、希望される方が後日個別相談を受けることができるセミナーも開催していますので、ぜひご参加ください!