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老後の不安を軽くする考え方

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最近、NHKの朝ドラ「マッサン」の影響で、しばらく飲んでいなかった
スコッチウイスキーに、再びはまっている鳥居です
前回のコラム、元気な老後で、平均寿命と健康寿命について
お話させていただきました。
たまたま、「AllAboutマネー」のサイトで、それに付随するような記事を
見つけました。
「お金の問題だけではなく、気の持ちようや
生き方そのものを見直さないと不安を軽くすることはできない」
という一節がありました。

確かにそのとおりだと思いました。
もちろん、これから先は、いままでのように
“特別手立てをしなくても、贅沢さえしなければ、
老後を安心して過ごしていくことができる”

ということがますます難しくなっていくのは事実です。
そして、多くの方がそれを身にしみて感じておられ、
早いうちから計画や対策をたてる・・
(お金に働いてもらうマネープランを立てる、
節約をして貯蓄に励んだり・・)ということをしている訳です。

私たちのところに相談に来てくださる方は、みなさんこつこつと
そういったことを早くから実行している、または程度の差こそあれ
「しなくてはいけないかな」と感じている、という方がほとんどです。
ですが、先ほどの一節のように、こつこつと備え、貯蓄もしていて
一見、お金の問題に関してはクリアしているように思える方でも、
不安を強く感じている方はたいへん多いです。

こういう現場を見ているだけに先ほどの一節
「”老後の不安”というものはお金の問題だけではない」
ということをリアリティを持って感じさせられます

会社員の方であれば定年退職、自営・フリーランスの方であれば
現役引退までに老後資金として、1000万円単位のお金を
貯蓄していると思いますが、早い時期から貯蓄の取り崩し生活をすると
最後までお金がもたないリスクもあるでしょう。

私自身も、将来的に年金額が減る、そのくせ社会保険料負担額はあがる
といった公助のパワーダウン、物価があがる、消費税増税・・
こんなにもセカンドライフの生活が厳しくなる不安要因ばかりで大変になるだろうなあ・・
という思いがありますが、不安に急かされるように貯蓄をしているだけでは、きっと心の不安は軽くなりそうにありません。
やはりプラスあらゆる自助努力が必要かなと思います。

たとえば・・
●少しでも貯蓄の取り崩しを先延ばしをするために
「身体が動くうちは、働き続ける」
●老後における軽度のケアなら、公助の力を借りなくてもすむよう、
ちょっとした用事を頼んだり頼まれたりする
習慣や人付き合いを身に着ける

●健康面でもできるだけ健康寿命を長くできるよう、
健康管理を怠らない・・

とにかく、今の中年世代は、子・孫世代にお金とケアで
迷惑をかけられないというのが現状ですし、実際に
「子供には面倒見てもらったりとか迷惑をかけたくないので・・」
とおっしゃるお客さまがほとんどです。
私自身にも3人の息子がいますが、どうでしょう・・今の若い世代は、
私たちの時代よりずっとずっと経済的にも厳しい状況ですから、
とてもじゃないけれど、老後は息子に面倒をみてもらう・・
なんていう風には考えられませんね。

やはり、あらゆる努力をする必要があり、
それが老後の不安を軽くするための考え方ということですね