つみたてNISA(積立NISA)とは? 一般NISAとの違いやメリットを解説
- 老後
- マネーの基本
- 貯蓄
前回、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」には
税制優遇メリットがあるとお話しましたが、
同じく税制優遇メリットがあるものとして、
今年1月より開始された
「つみたてNISA(積立NISA)」も注目されています
まだ始まったばかりの制度なので、
「2014年スタートの一般NISAとの違いがよくわからない」
という方もいらっしゃるかと思います。
一般NISAとの比較も交えながら、
つみたてNISAにどのようなメリット・デメリットがあるか、
見ていきましょう。
イデコの2022年の制度改正について説明しています↓
iDeCo(イデコ)が2022年に改正!内容とメリット・デメリットを確認NISAの2024年の制度改正について説明しています↓
NISA・イデコ見直しで「貯蓄から投資へ」誘導 ~2020年度税制改正ポイント・個人編~
なぜつみたてNISAが新設されたの?
若者や投資初心者の資産形成をサポートする目的で、
2014年から始まったNISA。
ですが、金融庁の公表資料「平成29年度税制改正要望項目」によると、
非稼働口座(一度も買付けが行われていない口座)が
全体の50%以上存在、
また、積立による利用が総口座数の1割以下にとどまっており、
少額から積立で投資できることが十分浸透していないのでは?
と問題提起されています。
そこで誕生したのが、
少額からの積立・分散投資に適した、つみたてNISAです。
一般NISAとの違いと、つみたてNISAのメリット
1.長期・分散投資のメリットを十分得られるよう、
一般NISAよりも年間投資上限額を小さくする一方、
非課税投資期間をより長期にしています。
2.積立貯金のように、
一定期間ごとに定額で買い付けを行なっていくため、
安いときに買わなかったり、
高いときにだけ買ってしまったりすることを避けられます。
また、決まったタイミング(毎月など)で
自動的に買い付けてくれるので、手間もかかりません。
3.対象となる投資信託は、
手数料率が低く、
かつ長期投資に向く一定の条件を満たしたものなので、
投資初心者にも始めやすくなっています。
気をつけたいのは、
前述した事由2.3.が、本格的に投資をされたい方にとっては、
デメリットとなりうること
買うタイミングが決まっているということは、
自分で買いたいタイミングを選べないということですし、
一定の条件を満たしたものに商品が限られているので数が少なく、
ものたりなさを感じられるかもしれません。
つみたてNISAと一般NISAは併用ができないので、
ご自身のタイプによって
どちらを選択するか検討されるとよいでしょう。
一般NISAと、つみたてNISAの違い、
ざっくりとですがお分かりいただけましたでしょうか。
次回は、つみたてNISAとiDeCoの違いについてご紹介します。