【女性は要チェック!④】老後資金について考える前に
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お鍋の季節ですね
みなさん、どんなお鍋がすきですか?
トマト鍋、カレー鍋・・これまでに様々なお鍋が流行りましたが
今年は具材を串にさして手軽にアレンジした「パーティー串鍋」が
流行るとか。
見た目もオシャレで楽しそうですね!
さてそれでは、前回のお話の続きとなります。
●「平均年収2000万円、それってすごい?!」
ここに5人の人がいて、「この5人の平均年収は約2000万円です」
と言われたら、みなさんはこの5人がどんな人だと思いますか?
「経営者の集まりかな」「みんなめっちゃ稼いでるなぁ~」と
感じる人が多いのではないでしょうか。
ですが、この5人の内訳が、年収9000万円が1人、
残り4人が年収250万円でも、5人の合計年収が1億なら
平均年収2000万円の人たちとなりますね。
他にも国が毎年発表する「家計調査」。平成27年度では、
1世帯あたりの平均貯蓄額1805万円というデータが出ています。
これを見て「ええ?!みんなそんなにあるの!?」と焦る方もいるかも
しれませんが、同時に貯蓄100万円以下の世帯が全体の1割を
超えているというデータもあります。
貯蓄額もごく一部の富裕層が全体の数値を押す上げています。
こんな風に『平均値』は、N個の数値を足して、Nで割った数値。
いくつかの大きい数値が全体をぐんと引き上げたり、
いくつかの小さい数値が全体を引き下げます。
ですので、全く実態はわからず、いわば「あてにならない」
と言えます。
●「平均値」ではなく「再頻値」を前提に!●
老後資金について考えるとき、平均寿命をもとに計算しているものがよくあります。
ネット上の情報は特に多いですが、プロのFPの書籍でも、時折、例えば
≪年間120万円不足するとして、今40歳の女性が平均寿命の87歳まで
生きたとしたら120×47年で約5,640万円不足します≫
といった感じのものを見かけます。
でも、これは間違いです。
もし、平均寿命を参考に老後資金のプランを立てている場合は、
残念ながら再計算する必要があります。
マネープランを立てる際は【平均値】ではなく、
必ず【最頻値】を参考にして下さい。
【再頻値】とはデータ分布で最も多く現れる数値のことです。
日本人の寿命で言えば、男性の最頻死亡年齢は86歳、女性は92歳」
(平成27年簡易生命表)多くの日本人は、86~92歳で亡くなっているということです。
なのに、平均寿命までしか準備していなければ、
およそ6年分の費用が足りなくなるかもしれません。
老後資金は、余るのは困りませんが、足らないのは非常に困ります。
メディアや間違った情報を鵜呑みにすると現実と乖離してしまいますので
気をつけて下さいね!