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エンディングノートのススメ②

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堀内です。今朝、通勤途中にある桜の花が
わずかに咲き始めていました。
本日は日差しも暖かく気持ちの良い春の一日です。

さて、前回のエンディングノートのススメ①に続いて・・
エンディングノートが普及した背景などをお話したいと思います。

「なぜ、今、エンディングノートが注目されているの!?

ひとつは単純に「高齢者が増加している」ことが挙げられます。
高齢化社会が本格的に到来し、平成26年度には日本の総人口に
占める65歳以上の人口の割合(高齢化率)は26%となっています。

2点目は「相続税法改正により相続税課税対象者が増えた」
ことも挙げられるかもしれません。
昨年大きな話題となった相続税法改正による相続税控除額の引き下げに
より年間死亡者数に占める相続税の課税割合は、改正前の4.3%
(平成25年中の年間死亡者数約127万人に対して、相続税の申告件数は5万4,421件)
から、6%程度に増加しました。
それに伴い・・

「分割で揉めるケースが増加」
『我が家はそれほど資産がないから、相続なんて関係ないわ』
と思われる方も多いと思いますが、複数の相続人で遺産を分ける
遺産分割は別問題です。
司法統計年報のデータによると遺産分割に関するトラブルは年々増加。
昭和60年に6176件だったものが、平成25年には1万5195件
となっています。

「不備が心配な遺言書」
いざという時の遺産分割に備え、事前に遺言書を作成しておきたいですね。
遺言公正証書の作成件数は1971年の約1万5000件から
年々増加を続け、2014年には10万4490件に達しました。
遺言公正証書の法的効力の確実性を背景に、
年々遺言書を書く人は増えています。
ただ、遺言のうち自筆証書遺言は用紙に自署すれば
容易に書ける反面、パソコン等で作成して無効になったり、
書き方により法律的な不備が生じ、揉め事の原因となる恐れもあります。

このような背景の中、中高年層の間で注目されている、
人生の終わりを迎えるための活動「終活(しゅうかつ)」のツールの
ひとつとして関心を集めています。
相続は心配だけど、遺言書は敷居が高いし、今すぐにはちょっと・・
という方は、まずはエンディングノートを書いてみては。
ノートに書くべき内容は多岐にわたりますが、
まずは気楽に書きたい内容から書き始めてみては。
また、エンディングノートは遺言と異なり何度も見直し、
書き足すことができます。
夫婦や親子で一緒に書いてもよし書くのに年齢制限はありません。
家族に対する責任が重くなるライフイベントを迎えた時・・
例えば結婚・出産・住宅購入・昇進・退職など・・
人生の節目で書き残しておくのもオススメです。
資産を書く際の金額はおおよそで構いません。併せていざという時のため
家族がスムーズに手続き出来るよう、担当者名や連絡先を
書いておきたいですね。

エンディングノートに遺言書としての効力はありませんが、
終活の一環や遺言書作成の予行練習として。
ご家族の歩みや人生の記念や記録として。

また、そこから色々な発見があるかもしれません。
ぜひ、オススメします!

次回は、オマケ。色々なエンディングノートを
ご紹介したいと思います