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◆ミニコラム◆今、話題のマネーフォワード

  • 老後
  • マネーの基本
  • 貯蓄

こんにちは、鳥居弘一です。
「春眠暁を覚えず」とはよく言ったものですが、
寒い日はあるものの、春めいた陽だまりも感じるこの頃、
なぜか、朝がつらい。いくらでも寝れそうです。春という前に
歳でしょうか、だんだん無理がきかなくなってきているみたいです。

ところで、みなさんフィンテック(FinTech)という
言葉をご存じでしょうか。
金融を意味する「Finance」と、技術を意味する
「Technology」をかけ合わせた造語です。
金融サービスに最新のITを組み合わせ、もっと便利にしよう
というベンチャー企業や、こうした業種のことだそうで、
恥ずかしながら、私はこの言葉は知りませんでした・・。
NHKで特集していたのですが、それを体現したものとして
「マネーフォワード」が紹介されていました。

マネーフォワードは、関心の高い方であれば
ご存知の方も多いかもしれません。
簡単に言えば、マネーフォワードはオンラインで家計簿の
自動作成や資産管理ができる無料の家計簿サービスです。

家計簿はめんどくさくて続かない・・という方も多いと思いますが、
このマネーフォワードの便利なところは、1500以上の金融機関と
連携して、自動的に銀行口座の入金・出金の明細を取得することができ、
水道光熱費・食費・日用品費など支出の内容によって自動的に項目に
振り分けをして家計簿をつけてくれたり、現金・商品券(ポイント)
普通/定期預金・有価証券(株式/債券)・不動産など、現在資産が
いくらなのかを簡単に分かりやすく円グラフで知れて、資産の推移も
グラフで把握し、資産管理をスムーズに行う事ができます。
また有料で、データをもとにしたアドバイスを受けたり将来にわたる
シミュレーションもできます。

私個人としては、残高情報や全ての資産をオンライン上で
管理するのは若干不安ということと、自動で行う事で
細かい部分が調節できないという
デメリットはあるようですが、日々の家計管理という点では
「こんなに便利なんやなぁ」という感想です。
便利な世の中になったものですよね 。

こういったサービスが、将来、みんなが当たり前のように
利用するようになれば・・ 特にマネーフォワードの
有料サービスにあたるようなことは、私たちの担う仕事の
一部でもあるため、将来は、自動でできるようになってしまうのか・・
と言えば、まったく違うと私は考えています。

なぜかというと、私たちの所へご相談に来てくださるお客さまにも
こういったサービスを利用している方が特に、若い世代の方に
多くいらっしゃいます。
アプリなどで家計管理をしておられたり、ご自身でライフプラン表を
作成してこられ、「これを見てアドバイスがほしい」という
ご要望はたまにあります。

ですが、データに基づくアドバイスというのは、関心のある方であれば
ある程度、ご自身でしっかり把握している場合が多いです。
特に家計簿やライフプランをきっちりつけているような方であれば、
ご自身で情報も積極的にとっておられるのでなおさらです。
このコラムでもお伝えした事がありますが
「老後はこれだけ足りないから、
これだけ貯蓄しなくてはいけませんよ」とか
「ここをこう削って節約しましょう」とか
「これから先、△×にいくら、〇×にいくらお金がかかりますよ」
というアドバイスやシミュレーションは、プロに聞かずともご自身で
ある程度(難しいことは別として、数字上で)分かる
からです。

にも関わらず、ご相談にくる。それは、データでは計れない
気持ちや思いの部分が大きいのだと思っています。
もちろん、数字の足し算引き算、お金の流れ、そういったことは
大切な基本ですが、私たちが多くのお客様と接する中で
強く感じる事は、みなさん、数字や将来をシミュレーションすること
以上にその通りにいかない部分があるというということも踏まえたうえで・・
実際その状況に置かれた時どんな不安を感じるのか知りたいとか・・
うまい表現が見つからないのですが、気持ちや思いに対して
心構えをしたいと思っています。
また、数字上では問題なくOKであっても、その人をとりまく環境や、
考え方、価値観、思いも様々で、ある人にはOKでも、
別のある人ではNOかもしれません。
それはいかようにも変化する部分があります。 

ご相談に来てくださったかたが、
「すごくほっとしました」とか「何度考えてみても、不安はぬぐえず
憂鬱でしたけど、明るい気持ちになりました」とか
「また、なにかあったらあそこに相談しようと思うところができて
安心しました」 と言われると、本当に嬉しいですし、
「これはオンラインにはできない、自分たちの仕事だ!」
と自負しています・・と少し熱くなってしまいましたが、

ともあれ手軽に自分の家計や資産を管理できる環境が
あるということは、人生におけるお金について考えることが
ぐっと身近になりますし、 見える化することで、「老後は先だから」と
今まで 後回ししていたことや、「めんどくさい」と
家計などざっくりとしか把握していなかったことを
今、とりかからなければならない事として自覚できることは
とてもいいことですね。
私も、奥さんに、マネーフォワードの 家計簿すすめようかな。