マネーセミナー 個別相談
お役立ちコラム

column

なぜ、多くの人が資産運用で失敗するのか?失敗しないための運用商品の選び方

  • 独身女性
  • 共働き夫婦
  • 定年間近
  • 資産運用

お金に関する知識について、インターネットの普及で勉強する機会はグンと増えました。
将来に対して不安を感じている方も少なくありませんので、私たちの目から見てもひと昔前に比べて、ピンポイントではありますがとても深い知識をお持ちの方がいらっしゃいます。

ただ、この“ピンポイントの知識”というのが資産運用で失敗する原因だったりします。

超低金利の時代が続いているため、一部の方は、FXや投機的な株式投資、金などの現物資産、複雑な仕組みに発展した投資信託など、とにかくお金を増やすという目的で、興味を持った金融商品についてインターネットや書籍を通して深く掘り下げて学ばれていたりします。

お金の運用自体を楽しむことを目的に資産運用商品をお探しなのであれば、ピンポイントの知識でもまったく問題はありません。
ですが多くの方は、将来の不安を解消するため、より豊かに過ごすためといったことを目的とされているでしょうから、できるだけ一喜一憂しないで済む運用商品を選ぶことが大切です

そこで、一喜一憂しないお金との付き合い方をしていくために、
「運用商品を選ぶうえで気をつけたい4つのポイント」をお伝えします。

このページの目次

ポイント1:おトクという言葉やインパクトのある数字に反応しない

恐らく、過去に運用商品選びで苦い経験をお持ちの方であれば、一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。
「キャンペーン特別金利3%」「毎月お小遣いがもらえます」
このようなインパクトのある数字や魅力的なフレーズを金融機関のポスターやチラシで目にされたことがあると思います。

これらの魅力的なオファーには例外なく但し書きがついています。
たとえば「キャンペーン特別金利3%」の場合、銀行の定期預金の金利が優遇されるというものですが、チラシにはこのように書かれています。
「定期預金でじっくり育てて、投資信託で大きく育てる」
投資信託と定期預金とのセット販売を意味する内容が書かれています。
そしてそのことを説明するために、チラシの端の方に小さな文字で、
「※ 定期預金金利は3か月のみの適用となります」
「※ 満期後(3か月後)は店舗金利での継続となります」
「※ 投資信託には元本保証や利回り保証はありません」といった記載が。

ちゃんと注意点は周知しているのですが、ここでの預入金額は最低数十万円くらいからスタートでき、例えば50万円預けた場合、25万円は定期預金、残りの25万円は投資信託に預ける形になります。
比較的少額から始められるお手ごろ感から、お客様にとってのハードルが下がりますので、但し書きにある
「※ 投資信託には元本保証や利回り保証はありません」という言葉よりも、
「キャンペーン特別金利3%」に目がいってしまいます。

ここでお伝えしたいのは、投資信託が元本保証や利回りの保証がないから悪い、という事ではありません。
投資信託のリスクや、定期預金は3か月間しか3%の金利がもらえないことが、特別金利という魅力的なオファーの陰に隠れて気にならなくなってしまうことが問題なのです。

インパクトのある数字や魅力的なフレーズに引きずられないためには、
「なぜ、その金融商品が必要なのか」という目的を意識することです。
「将来を楽しく、安心して暮らしたい」「いまある将来の不安を解決したい」

漠然とした理由のように思われるかもしれませんが、考えを掘り下げていくためにお話を進めていくと、やがて「何のために」「どれだけのお金を」「いつ頃までに」という条件が見えてきます。
ここまで見えてきますと、これらの条件を満たす金融商品は大まかには絞られてきますので、「つい利用してしまった」という失敗を防ぐことができます。

ポイント2:「何かしなければ」「何かいいものはないの?」だけで決めない

ポイント1に通ずる話になりますが、「何かしなければ」「何かいいものはないの?」という視点で選んでしまうと、インパクトのある数字や魅力的なフレーズに反応してしまいます
これも、その運用商品を選ぶ動機が「何となく」とか「おトクな気がする」というところにあるから。
やはり目的が大切になってきます。

そこで、私たちファイナンシャルプランナーはこんな風にお願いしています。
「いま目の前にある事情などは抜きにして、これから先“こんな人生を送りたい”ということをしっかりイメージしてください。」

どんな運用商品を選択するかによって生まれる違いは、半年や1年では見えにくいかもしれませんが、5年、10年経った頃には大きな違いが出てきて、少し大げさかもしれませんが人生のクオリティーをも左右します

ポイント3:あなたオリジナルのマネープランを持つ

人それぞれ好みも考え方も違います。

たとえば洋服を買うとき、手に取ったものを「いま人気のデザインなんですよ。私も持ってます」とすすめられて購入したものの、実際着てみると「自分には似合わなかった」という経験はありませんか。

運用商品を選ぶときも、
「お友達の〇〇さんがイイって言ってた」
「テレビに出ている専門家がおすすめしてた」
さらには、
「みなさまに人気の〇〇ですよ」と言われて、何となく安心感を覚えて契約した、なんて話も耳にします。

お買い物なら後悔してもまだ挽回のチャンスがありますが、運用商品の場合やっかいなのは、ご自身のライフスタイルや考え方に合っていない事に“長い時間”気がつかないことです。
なぜなら専門的な知識がないために、相当な不満や不都合、不安を感じたときに初めて間違いに気づくことや、お金を受け取る段になって「こんなはずでは」となるケースが多いからです。

このようなことを防ぐためには運用商品ありきで選ぶのではなく、あらかじめライフプランを考慮したマネープランをつくり、自分が叶えたい暮らしを実現できるかどうかで、利用する運用商品を選びましょう

運用商品に万能なものはありませんが、さまざまなリスクや変化を想定して総合的な判断に基づき、あなたにとって本当に必要なものを組み合わせることでマネープランを効果的でベストなものに近づける、これを私たちは「マネーレシピ」と呼び大切にしています。

ポイント4:あなたにとって満足できる条件をじっくり聞いてもらう

「マネーレシピ(マネープラン)」をつくる作業は、プランニングするコーディネーターにいくら知識があったとしても、相談にみえられたお客様のご意向を抜きにして一方的にできるものではありません
必ずお客様の満足条件を満たすものでなければなりません。

運用商品選びは専門的な知識が必要でとても難しいと考えられがちですが、その工程はいたってシンプルで、お客様が満足できる条件を丁寧にうかがって、いくつもある満足条件に合致する商品を見つける、この繰り返しです。
すべてを満たすものがないときや、考えていた予算と合わないときには、何を優先するのかを整理して、再び条件を満たすものを探します。

ですから、あなたの話をじっくり聞いてくれる担当者に出会うことができれば、運用商品選びは難しいことではないと、私たちは考えています。

あわせて読みたい!おすすめ記事

資産運用についてのご相談は