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「投資は怖い」は思い込み!? 堅実で計画的な人ほど投資をしている事実

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あなたは「投資は怖い」と思っていませんか?
そして、「そんな怖いものをする人は無計画で、一攫千金を狙っている人だ」なんて思っていませんか?
かくいう私もFPオフィスで働くまではそう思っていました。

ですが、働きだして金融の勉強をするようになって、「投資は怖い」とも、「投資をする人はギャンブラー」とも思わなくなりました
現に今、私は自分で納得したうえで、投資信託をしています

自分で言うのもなんですが、私は私のことを、堅実で計画的な人と捉えています。
そんな私が「投資は怖い」と思わなくなったのは、金融の知識を身につけたことが関係していると思っています。
その思いが確信に近いものへと変わったアンケート調査があるのでご紹介すると共に、投資に対する私の認識を変えた、投資初心者さんにまず最初に知ってもらいたい金融知識を1つ、ご紹介します。

金融リテラシーが高い人ほど堅実で計画的

“金融リテラシーが高い人ほど堅実で計画的”
このような分析をしている調査に、金融広報中央委員会の「金融リテラシー調査(2019年)」というものがあります。
18歳以上の2.5万人に対して調査を行い、調査の中で出題された「金融リテラシークイズ」の回答率80%以上の人を“金融リテラシーが高い人”と位置づけ、その特徴をまとめています。

導き出された“金融リテラシーが高い人”の行動特性・考え方は次の通り。

・金融情報を頻繁にみている
・家計管理がしっかりしている
・計画をたてている
・他の商品と比較している
・調査している
・相談している
・商品性を理解したうえで購入
・緊急時の備えを持っている
・損失回避傾向(得を求めるよりも損を避ける傾向)が弱い

金融リテラシーが高い人ほど投資をしている

さらに言及したいのが、「金融リテラシーが高い人ほど投資をしている」という結果が出ていること。

「株式」「投資信託」「外貨預金・外貨MMF」それぞれの利用者の割合を金融リテラシーの階層別(高リテラシー層・中リテラシー層・低リテラシー層)に見ると、

高リテラシー層中リテラシー層低リテラシー層
株式に投資している人の割合56.7%23.7%9.6%
投資信託に投資している人の割合51.2%19.4%7.3%
外貨預金等に投資している人の割合32.0%12.5%5.3%

高リテラシー層になるほど金融商品を利用している人が多いことがわかります。

また、家計管理や生活設計、金融知識、金融商品利用選択などにおける行動・考え方などに関し、「株式」「投資信託」「外貨預金等」すべてに投資している人と、いずれにも投資していない人の差異が大きい項目に注目してみました。

・緊急時に備えた資金を確保している
・お金について長期計画を立て、達成するよう努力している
・老後の生活費について資金計画をたてている
・借入れ時に他の商品と比較した
・資産運用を行う際に他の商品と比較した
・学校等で金融教育を受けた

どうでしょう?投資する人ほど堅実で計画的というのも頷けませんか?

あなたはいくつ正解できる?金融リテラシークイズ

では、あなたの金融リテラシーは果たして高リテラシーなのでしょうか?
早速「金融リテラシークイズ」にチャレンジしてみましょう!
全5問。各設問について、正解と思うものを1つずつ、選択してください。

【問題】
Q1.家計の行動に関する次の記述のうち、適切でないものはどれでしょうか。
1. 家計簿などで、収支を管理する
2. 本当に必要か、収入はあるかなどを考えたうえで、支出をするかどうかを判断する
3. 収入のうち、一定額を天引きにするなどの方法により、貯蓄を行う
4. 支払を遅らせるため、クレジットカードの分割払を多用する
5. わからない

Q2.一般に「人生の3大費用」といえば、何を指すでしょうか。
1. 一生涯の生活費、子の教育費、医療費
2. 子の教育費、住宅購入費、老後の生活費
3. 住宅購入費、医療費、親の介護費
4. わからない

Q3.金利が上がっていくときに、資金の運用(預金等)、借入れについて適切な対応はどれでしょうか。
1. 運用は固定金利、借入れは固定金利にする
2. 運用は固定金利、借入れは変動金利にする
3. 運用は変動金利、借入れは固定金利にする
4. 運用は変動金利、借入れは変動金利にする
5. わからない

Q4.10万円の借入れがあり、借入金利は複利で年率20%です。返済をしないと、この金利では、何年で残高は倍になるでしょうか。
1.2年未満
2.2年以上5年未満
3.5年以上10年未満
4.10年以上
5.わからない

Q5.金融商品の契約についてトラブルが発生した際に利用する相談窓口や制度として、適切でないものはどれでしょうか。
1. 消費生活センター
2. 金融ADR制度
3. 格付会社
4. 弁護士

【答え】
A1.4
クレジットカードの分割払を利用すると手数料(金利)が発生するため、支払を遅らせるために分割払を多用することは適切ではありません。

A2.2
老後費用、住宅費用、教育費用は、「人生の3大費用」といわれます。

A3.3
金利が上がっていくときには、運用収入が増加するため、運用を変動金利にすることが適当。
一方、借入れについては、コストの増加を避けるため、固定金利にすることが適当。

A4.2
「72の法則」は、お金が2倍になる年数がすぐにわかる便利な算式(「72÷金利≒お金が2倍になる年数」)。
この算式に当てはめて計算すると、「2年以上5年未満」が正解となります。

A5.3
格付会社は、金融商品または企業・政府などの信用状態について評価(等級:信用格付け)を付与する企業であり、金融トラブル時に相談する窓口ではありません。

配点は1問20点。80点以上取れればあなたは高リテラシーです。

「投資は怖い」と思うあなたにまず知ってほしい金融知識

最後に、「投資は怖い」と思うあなたにまず知ってほしい金融知識があります。
それは、「投機」と「投資」と「資産運用」の違い

私たちのマネーセミナー「シアワセのマネーレシピ」でも、
「投機」は、機会(チャンス・タイミング)にお金を投じること。価格変動を予測すること
FXや仮想通貨(暗号資産)は「投機」に位置づけられます。
「投資」は、企業の資本にお金を投じること
そして、様々な「投資」対象を、達成したい目標を立てたうえで、将来の自分の資産の推移を考えながら、組み合わせて運用するのが「資産運用」だとお伝えしています。

受講後のお客様のご感想で、「FXをはじめようと思っていたが投機と知り焦った」「貯金以外が資産運用だと思っていました」といったお声をいただいたりもするので、「投機」「投資」「資産運用」がごっちゃになっている、という方は多そうです。私自身もそのタイプでした。

「投機」と「投資」と「資産運用」の違い
とてもシンプルで言われてみれば「そうだよね」という感じの内容なのですが、私はこれを知ったとき、結構な衝撃を受けました。私の拙い説明で上手く伝わっているでしょうか…。
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気になる「資産運用」についても詳しく知ることができますよ

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