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【投資入門⑤】資産が増える投資方法 ~その3 積立投資~

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これまでのおさらい
【投資入門①】投資はお金持ちがやるもの?初心者こそ資産運用が必要なワケ
【投資入門②】投資に興味があるけど一歩踏み出せない!ジレンマを解消するには?
【投資入門③】資産が増える投資方法 ~その1 長期投資~
【投資入門④】資産が増える投資方法 ~その2 資産分散~

前々回「長期投資」前回「資産分散」で参考にした投資ケースはいずれも、まとまったお金を一度に投資する「一括投資」でした。ここまで【投資入門】を読んでくださった皆さんは、「一括投資するまとまったお金がないと、投資を利用して資産を増やすことはできないの?」と疑問に思われるかもしれません。

ですが、そんなことはありません。【投資入門①】でもお答えした通り、投資はお金持ち“だけ”がするものではありません。投資は、資産の少ない人が老後の資産をつくり、リタイア後は資産寿命を伸ばすための有効な手立てです。

子供の教育費や住宅購入といった大きな出費が控えているため、まとまったお金を投資することは難しいという方でもできる投資があります。それが、今回ご紹介する「積立投資」です。

積立投資とは?

「つみたてNISA」開始の後押しもあり、少額から始められることから注目を集めている積立投資。頻度や金額は自由ですが、“毎月2万円”といった具合にコツコツと購入し続ける「定期的な投資」が基本となります。

積立投資の長所は「上がって良し、下がっても良し」!?

投資成績は価格×量(口数)で決まります。量を増やすという点で、積立投資は一括投資に比べ優位です。
なぜなら、一括投資の場合、購入した量はその後変化しません。そのため、投資成績=価格で決まります。ですから、価格が下がると運用成績も下がります
しかし、積立投資の場合は、価格が下がれば買える量が増えます。価格は上下しますが、量は増える一方です。
下の図を見ていただくと分かりやすいでしょう。

積立投資は、序盤中盤の価格下落は気にしなくても大丈夫です。最後に少し価格上昇するだけで十分な成果が得られる可能性があります

積立投資は「定量購入」より「定額購入」

積立投資は「定量購入」と「定額購入」の2種類あります。上の図の積立投資のように、毎回同じ金額で購入するため価格変動に伴い買える量(口数)も変わる投資方法は「定額購入」であり「ドルコスト平均法」とも言います。一方の「定量購入」は毎回同じ数量(口数)を購入する投資方法です。
下の図は「定量購入」と「定額購入」の一例です。

次回予告

一度にまとまった額を投資することができなくても、積立投資という、少額からでも可能な投資があること、そして積立投資は、途中で価格が下がっても、最後に少し価格上昇するだけで十分な成果が得られる可能性があることが、お分かりいただけたと思います。
これまでの連載を読んで、
「投資、始めてみようかな…」
そう思っていただけたら嬉しいです。嬉しいのですが…
実はまだ、お伝えしたいことがあります!

そもそも皆さんはなぜ、投資に興味を持ちましたか?
「老後のためにお金を貯めたいけど、低金利の今の時代、預金だけでは足りないかも。預金より増やせる方法を知って、老後資金の不安を解消したい」そう思われたのではないでしょうか。
確かに、「長期」「資産分散」「積立」、これらのポイントを押えた投資を心がければ、預金よりお金を増やせるでしょう。
ただ、「お金が増えるだけで老後資金の不安はなくなるでしょうか?」
「いくらあれば安心か?」目標額が分からないと不安は拭いきれないと思います。
次回は、個人個人の将来の目標(ゴール)に向けて資産管理をしていく手法「ゴールベースアプローチ」についてお話します