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【ゼロからはじめる投資信託vol.2】投資信託の儲けや損はこうやって決まる

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前回よりお送りしております【ゼロからはじめる投資信託】の第2回目!
『vol.1 投資信託ってどういうもの?』では、投資信託の基本的な概要のお話をさせていただきました。

今回はもう一歩ふみ込んで、「日々変動する投資信託の価格」についてみていきましょう。
投資信託の価格の変動について知ることで、購入した時に出る儲けや損についても理解が深まります。
あなたがもし投資信託に興味を持ってこの記事におとずれたということであれば、おそらく一番気になっていた部分ではないでしょうか?
ということで、今回もさっそくはじめたいと思います!

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投資信託と株、価格が変わるタイミングの違い

以前、お客様との会話で、投資信託の話題があがった時に、
「昼間は仕事をしているので、常にパソコンにはりついたりできない。だから投資は自分には向かないと思うので・・・」
と、言われたことがあります。
このように投資信託の場合であっても、株と同じように常に値動きを管理しなければならないと思い込まれている方も少なくないようですが、実際のところ、どうなのでしょうか?

リアルタイムで動くのが株式投資

まず株の値段が変わるタイミングですが、株の値段(株価といいます)は企業の業績によって絶えずリアルタイムで変動し、取引時間内であればいつでも取引ができます。
株価が安い時に買って、高くなった時に売ることで差額を儲けるというのが、株式投資の基本的な仕組みとなっています。
反対に買った時よりも売る時に株価が下がった場合、元々支払った金額よりも受取額は少なくなってしまいます。
さきほどお話した「投資は自分に向かない」といわれたお客様がイメージされていたのは、こちらの株式投資のことですね。

投資信託は1日に1回

一方、投資信託の価格はというと、株のようにリアルタイムで刻一刻と動くわけではありません。
それは、投資している会社の終値(1日の取引が終わった時の最終的な値段)と投資信託が持っている株数を集計するのは1日1回と決まっているからです。
このようなことから、投資信託は株のように常に値段の変動を意識する必要がありません。

投資信託の価格が上がったり下がったりする要因

株と投資信託の値段が変わるタイミングの違いについてご理解いただいたところで、さらにもう一歩ふみこんで、投資信託の価格が上がったり下がったりする要因についてもみていきましょう。

投資信託の価格が上がったり下がったりする主な理由としては、株や債券、不動産投資といった全ての投資において、価格が変動する要因となる「価格変動」ですが、その他「金利変動」と「為替変動」の2つも影響を与えます。

金利変動

まず「金利変動」から。
一般的に金利が上がると債券の価格は下がり、逆に金利が下がると債券の価格は上がるといった具合に真逆に動くため、債券に投資している投資信託が金利の影響を受けます。
では、一体なぜ金利と債券が逆の動きをするのでしょうか?
その例についてあげてみましょう。

たとえば、Aさんが年3%で運用される債券を100万円分買ったとします。
年3%の運用というと、利率でいえば100万円が翌年には103万円になるので、この低金利(銀行の定期預金は年0.002%)の中、100万円が1年で3万円も増えるならすごく良いですよね。

ですがその後、市場の金利があがって、年5%で運用される債券が普通に販売されたとします。そしたらどうでしょう?
「これから債券を買おう!」という人にとっては、新たに発行される年5%の債券を買った方が有利に働くため、Aさんが持っている3%の債券の魅力が薄まってしまいますよね?
だって毎年5%で運用できる債券が買えるのに、わざわざ年3%の債券を欲しがる人なんていないでしょう。

そのような状況に陥った場合、Aさんがいくら「いま持っている3%の債券を手放したい」と思ったところで、だれも買ってはくれません。
買い手を見つけるには債券の値段を下げるしか方法はありません。
このような理由から、金利が上がると債券価格が下がります。

逆のパターンで、市場の金利が年1%にさがった場合は、Aさんの年3%で運用できる債券を欲しがる人が増えるため、Aさんの債券の価格が上がります。要はプレミアがつくわけですね。

このように金利が動くと、債券に投資している投資信託の価格が変動する要因となります。
これらのことから、金利が債券に投資している投資信託に影響を与えるということがお分かりいただけたでしょうか?

為替変動

次に、為替変動について。
海外の株式や債券に投資する投資信託の場合、米ドルやユーロといった投資先となる国の通貨を使って投資を行うため、為替の変動の影響を受けます。
「為替」というだけで、なにやら難しいイメージがありますがご安心ください。
単純に投資先の国の通貨の価値が上がると投資信託の価格が上がり、反対に投資先の通貨の価値が下がると投資信託の価格は下がるというものです。

たとえばですが、B子さんがアメリカの株式に投資する投資信託を100米ドル分持っていたとします。
B子さんが投資信託を売るときに、為替レートが1米ドル=100円の場合、Bさんは10,000円受けとれます。
投資信託を売るときに、為替レートが1米ドル=120円の場合だと12,000円となります。
1米ドル=90円の場合、受けとりは9,000円となります。

このように投資先の国の通貨の価値が高くなると投資信託の価格も上がるので、海外の株式や債券に投資する投資信託を売るときは、為替の変動の影響を受けるといえます。

投資信託における主な手数料

投資信託は、専門家が選んだ株や債券の詰め合わせを運用してもらうパッケージ商品であるため、「購入時手数料」「運用管理費用」「信託財産留保額」といった手数料がそれぞれかかってきます。

スポーツジムで例えると、「購入手数料」は入会費にあたります。
投資信託を購入する際に、銀行、証券会社といった販売会社に支払う手数料です。
続いて、ジムの年会費にあたるものが、「運用管理費用(信託報酬)」です。
購入手数料とちがって投資信託を保有している間はずっとかかります。
具体的には、投資信託の資産残高に応じて年率〇%という率が定められています。
そして、解約する時にかかる「信託財産留保額」です。
解約するとかかるいわばペナルティーのようなものですが、実は、そのデメリットがメリットにもなることもあります。
それは、ペナルティーがあることで、必要以上に解約する人が少なくなります。
解約する人が少ないということであれば、その分安定した運用が出来るからです。

投資信託の儲けや損はこう決まる

最後に「投資信託の儲け・損がいかにして決まるのか?」という話で締めくくりたいと思います。
投資信託を購入した際の儲けや損は、投資信託を買いつけた量、つまり保有している数(口数)に売却する際の投資信託の価格をかけた金額で決まります。
尚、分配金のある投資信託の場合は、分配金も含めた上での合計金額となります。

「口数」とは、自分の投資信託の持ち分のことで、要は取引するときの単位です。
お肉屋さんで買い物する時は、「〇〇グラムください」といいますが、投資信託の場合は、その単位が口数にあたります。
で、これだけで儲かったり損したりが決まるのか?というと、購入方法によって少々事情が変わってきます。

どういうことかというと、実は、投資信託の購入方法には『スポット買い』といってまとめて一括で購入する方法と、『積み立て』という「毎月〇万円」といったように自分で決めた金額分の投資信託を定期的に購入していく方法との2種類があります。

スポット買いの場合は、通常通り、投資信託を売るときに買った価格を上回っていれば儲かり、売るときに買った価格より下回っていれば損します。
が、積み立ての場合は少し異なってきます。

ちなみに、決めた金額を定期的に積み立てで購入していくことを「ドルコスト平均法」といいますが、この「ドルコスト平均法」を説明するにあたって、毎月1万円ずつ積み立て投資信託を4か月間継続した場合を例にとってみたいと思います。
というのも、投資信託の価格は日々変動するため、購入できる口数もその月によってかわってくるのです。

このように、4か月のトータルで購入できた口数は、1か月目(1口)、2か月目(2口)、3か月目(5口)、4か月目(2口)となりますので、合計口数は10口となります。

そして、この4か月時点で基準価格が5,000円となっていますので、5,000円(4か月目の基準価格)×10口(4か月で買えた合計口数)=50,000円となります。
毎月積み立てたお金は毎年1万円の4か月(1万円×4か月=40,000円)でしたので、
50,000円-40,000円=10,000円で、なんと10,000円が増えたことになります。

ですがもし一括での購入の場合、投資信託の基準価格が下がっていくと、投資したお金は減る結果となります。
4万円を一括で購入した場合、1か月目の投資信託の価格が10,000円の時、4口購入できます。
さきほどの積立てと同じ条件だった場合、最終の4か月目での基準価格は5,000円ですので、
4口(購入した口数)×5,000円(売却した時の基準価格)=20,000円となります。

このようなことから、一括で購入する場合は常にタイミングをうかがう必要がでてきますが、積み立て投資信託の場合は、そういった手間の省いた資産運用の仕組みづくりといえるでしょう。

次回予告

最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は実際に投資信託を購入した際に、いかにして損や得が決まるのか?というところから、価格が変わるタイミングと原因、手数料、一括投資と積立投資の違いについてみてきました。
次回は、どのように運用されているのか?について話をさせていただくのでよろしくお願いいたします。

【ゼロからはじめる投資信託vol.3】投資信託の運用方法・選び方について

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