投資・資産運用の相談相手にIFA(独立系アドバイザー)という選択肢
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あなたは投資や資産運用について聞きたいと思ったとき、誰に相談しますか?
プロに相談しようと思ったら、銀行や証券会社?それともFP(ファイナンシャルプランナー)でしょうか?
その選択肢の中に「IFA(独立系金融アドバイザー)」を入れてほしいと私は考えています。
なぜそう考えるのか、IFAに相談するメリットとは何なのか、FP・IFA両方の肩書きをもつ身としてお話したいことがあります。
まずはFPについて知りたいという方はこちら↓から
ファイナンシャルプランナー、どこで相談する?選ぶポイントは? ~長引くコロナ禍の貯蓄相談~
投資や資産運用の実行までお手伝いするのがIFA
まず、私がファイナンシャルプランナーとして活動するうえで大切にしていることがあります。
それは「アドバイスに終始せず、実行までお手伝いすること」。
理由はお客様との会話の中にあります。
「まとまった貯蓄はあるけど、将来のことを考えると何となく不安な気持ちになってしまう。」
「コツコツ貯めることは得意でも、定期預金や普通預金の利息がつかないので、なかなかお金が増えないと感じる。」
「収入には限りがあり、貯蓄できるお金にも限りがあるので、このままでは目標額を達成できないかもしれない。」
ご相談に来られたお客様からうかがう代表的なお悩みの例です。
そして、
「やっぱり何か始めたほうがいい」と考えるようになります。
そのときに、
「ごめんなさい。私のところではアドバイスまでしかできないんです。投資や資産運用を始められるならご自身で始めてください」と言われたらどうでしょうか。
がっかり…というか私なら「えーここまで話してできないんかい!」って思うでしょう。
だから、私をはじめユニバーサル財務総研のFPは皆、投資や資産運用のご相談に対して、アドバイスに終始せず、実行までお手伝いできるIFA(独立系金融アドバイザー)として活動しています。
実行までお手伝いするには資格が必要
投資や資産運用のご相談を受けて、その実行までお手伝いをするIFAとして活動するには、資格が必要です。
その資格というのが「証券外務員」です。
たとえば「つみたてNISA」制度の普及により注目されている投資信託、証券外務員の資格がなければ取り扱いができません。
そして、証券外務員の資格を持ち、「特定の金融機関に属さない立場」として投資信託などの売買の「仲介」を行う者を、IFA(独立系金融アドバイザー)と呼びます。
ちなみに、保険を活用した資産運用について興味がある方もいらっしゃると思いますが、保険の取り扱いについても「生命保険募集人」という資格が必要です。
なぜIFAなのか?IFAに相談するメリット
なぜIFAを相談相手の選択肢に入れていただきたいかと言うと、その名前「Independent Financial Advisor」にある通り、“独立した”存在であることが理由です。
IFAは、銀行や証券会社といった特定の金融機関に属しません。
そのため、金融機関の営業方針にしばられることなく、お一人おひとりの資産状況やご希望をおうかがいしたうえで、最適なマネープランをご案内しています。
たとえば、金融機関で勧められて投資信託をしているお客様によく見られるケースに「短期の回転売買」があるのですが、私たちはお勧めしていません。
これはお客様の利益にならないからなのですが、資産は長期でじっくり育てていくものというのが私たちの考えですので、「長期国際分散投資」を勧めています。
そして、長期国際分散投資をしていくうえで役立つ、IFAのもう一つのメリットがあります。
それは、信頼できるアドバイザーのサポートが長期的に受けられること。
銀行や証券会社では、不正防止など金融機関側のリスク回避から異動が多く、数年後には担当者が変わっていることも。
その点、IFAは金融機関に属さないため原則として異動することはありません。
私たちも阪神間を拠点に資産運用のお手伝いを始めて20年近く経ちますので、10年以上のお付き合いになるお客様や親子2代にわたってお付き合いいただいているお客様もいらっしゃいます。
銀行や証券会社の担当者とIFAの違いについては、日本にIFAを根付かせようと尽力されている上地明徳氏のコラムもご覧になっていただくとより理解が深まると思います。
かつて自身も“証券マン”であった上地氏は、自らの経験から金融機関特有の販売スタイルに異を唱えIFAをサポートする会を運営されている方で、私自身も学ばせていただいています。
お付き合いするIFAの選び方
お付き合いするIFAを選んでいただくときは是非、IFAのメリットを発揮できるコンサルティングをしているIFAを選んでいただきたいです。
- 見分けるポイントは
1)長期的な視点に立ったアドバイスをしているか
2)あなたの現状やこれまでのこと、そしてこの先どうありたいか、悩みや希望のヒアリングに時間をかけているか
3)ヒアリングの内容がきちんとマネープランに落とし込まれており、他の誰でもない“あなたの”マネープランになっているか
4)そのマネープランをあなたが実行する理由の説明があり、かつそれがあなたの納得いくものだったか
5)継続したフォローをしてもらえるか
これらは全て、あなたが将来(老後)のために資産運用を行うものとしてお伝えしています。
特に2)は要となるポイントなのですが、なぜ悩みや希望のヒアリングに時間をかけるかというと、長期の資産運用を続けていくには「目指すゴール」を定める必要があり、ヒアリングした悩みや希望から目指すゴールを明確にしていくからです。
もし目指すゴールがぼやけていると、途中で挫折してしまったり誤った選択、たとえば投資信託なら価格が下がったときに今以上の損をするかもしれないことが怖くなって売却してしまうといった選択を取りかねないのです。
そうならないよう、ゴールまで付き添ってくれるIFAを選びましょう。
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