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【シングル女性 40代からの老後準備】「ひとり老後」の明るい迎え方

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先日書店に足を運んだ際、こんなタイトルの本が目に止まりました。
『ひとり老後、賢く楽しむ』

著者の岸本葉子さんは現在58歳、自宅マンションでひとり暮らしをされています。
年を重ね、父親の介護も経験した今、昔よりもリアルに老後をイメージするようになり、長年のひとり暮らしの経験値とその中で備わってきたある程度の覚悟、他方、それでも持っているひとりの老後への不安、自分の中にある両方を整理したいと思ったことが執筆のきっかけだそうです。

弊社のお客様にも、親の介護を経験されたり、ご自身の体況の変化などから、「老後について考えなきゃ」とご相談に来られる40代以上の方がたくさんいらっしゃいます。
40代で「ひとり老後」と聞くとまだ早いのでは…と感じますが、著者のようにシングルの女性は、「40」を節目に老後のことを考え始められる方が多いと、FPのご相談の場で感じます。

本書には、著者が話を聞いた50代から90代の一般の方々の老後に対するリアルな声が集約されているので是非手に取って見てもらえたらと思うのですが、ここで少し、本に書かれていた“プロ(FP)の話”の中で、弊社でお伝えしていることにも繋がる、「前向きな老後準備のポイント」を2つご紹介したいと思います。

今いくら資産があるかよりも、将来自分がどんな暮らしをしたいか

著者がプロに相談して、「大丈夫」という言葉以上に大きかったのは、“ある考え方”だったそうです。

「今ある資産からはあんまり見ない。自分がこれからどういう暮らしをしたいかから見ていく。それによって資産の持ち方を考えていく」ということでした。

ファイナンシャルプランナーの方に相談するとは、今の状況だけ見て「あなたはだいじょうぶ」「あなたは心配」といった〇×判定を受けることではないのです。

その人の現在を出発点に、「あなたは将来どんな暮らしをしたいですか。今のあなたの資産はこうです。ではこれからどうしていきましょうか」という方向付けをしていく。

先生が言われたのは、私の資産のありかたを見ると、将来の収入に対して強い不安を抱いていたことがよくわかると。まさしくそうです。それでいて、自分が今、月々いくらサイズの生活をしているかも知らない。知らないまま、とにかく準備しなきゃと焦っている。出発点が間違っていました。

『ひとり老後、賢く楽しむ』より引用

弊社もお客様のマネープランを立てる際、「人生は逆算しましょう」とお伝えしています。
「老後はどんな暮らしを送りたいですか?逆にどんな暮らしは嫌ですか?」など、質問を通して「人生のゴール」へのイメージをお客様と共有し、その実現に向けて「いくら必要なのか」をマネープランに落とし込みます

「人生のゴール」をイメージして目標を定める、このような資産管理の方法は「ゴールベース・アプロ―チ」と言い、米国で定着して日本でも取り入れられつつある手法です。

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目標設定をせずにマネープランを立てようとすると、たとえば病気やケガに備えて加入する医療保険は「できるだけ安く」が基準に、貯蓄として利用する保険や投資信託は「増え率」にばかり目がいきがちです。
ですが、医療保険はいくら保険料を安く抑えられても必要な保障が得られなければ本末転倒ですし、貯蓄に関しても大事なのは「増え率」だけではありません。

保険や投資信託といった金融商品を利用することは、あくまで「希望する暮らし」を叶えるための手段です。
ですからマネープランの提案を受けられる際は、商品の説明だけでなく「なぜその商品を利用するのか」という根拠がきちんと説明されているか注力して話を聞かれることをお勧めします。

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1か月後に死んでも、100歳まで生きても満足するプラン

「(老後について)とにかく準備しなきゃ」と焦っていた著者は、FPに言われたこんなアドバイスも印象に残ったそうです。

それは、「1か月後に死んでも、120歳で死んでも、満足な人生。それを両立させるのが良いファイナンシャルプラン」だということ。

“貯めるのは使うため。「備えなければ」という気持ちだけだと、人生をつまらなくしてしまう。”と著書の中で語られていましたが、弊社でもお客様に「旅行や買い物など楽しいことをしていてもお金を使ったことに罪悪感を覚えることはありませんか?」とお聞きすると、大抵の方が大きく頷かれます。

「備えなければ」という気持ちが先走って目標のないまま闇雲に貯蓄をしていては、「今」を楽しむことができず貯蓄が苦しいものになってしまいます。
「今」を楽しみながら老後の貯蓄と上手に付き合っていくために、
マネープランを持つこと、
そして日々の楽しみも諦めずに済むような貯蓄の仕方をマネープランに組み込むこと
が大切です。

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